福井の名物といえば、何を思い浮かべるでしょうか?福井には、日本海の海の幸を生かした郷土料理や、地元の素材を使ったご当地B級グルメ、福井県民にお馴染みのお菓子など、福井自慢の美味しい名物が盛りだくさん!今回は、福井県の名物ご当地グルメを15個、ご紹介します。
福井名物を食べる!伝統の郷土料理
1. 越前おろしそば
photo by 福井県観光連盟
福井県は、そば栽培に適した緯度にあることや、昔ながらの石臼挽きで製粉するため、美味しいそばが食べられる日本有数のそばどころ。「越前おろしそば」は、冷たいそばに、辛味大根おろし・刻みネギ・かつお節を添え、だし汁をかけた料理。福井県嶺北(れいほく)地方で主に食されてきたお蕎麦で、近年では、長寿食としても注目されています。その昔、福井では、そばがきやそばだんごにして食べられてきましたが、今から400年前に、府中城主(現越前市)・本多富正公がそば師を伴って赴任したのが、「越前おろしそば」のはじまり。棒状に切ったそばと大根おろしの組み合わせが、庶民に浸透していったと伝えられています。大根おろしのピリリとする辛味が、そばの風味や味を引き立てる一品です。
取扱店 | あみだそば 遊歩庵(福井市)、きょうや(福井市)、越前そばの里(越前市)ほか |
HP | あみだそば 遊歩庵、きょうや、越前そばの里 |
2. さばのへしこ
photo by 福井県観光連盟
「さばのへしこ」は、内臓を取り除いたさばをぬか漬けにした福井の伝統料理。若狭地方の方言で、漬け込むことを「へしこむ」ということから、その名がついたと言われています。江戸時代中期頃には作られていたといい、漁師町を中心に、保存食として食されてきました。近年、究極のスローフードとして注目される一品で、そのまま炙って食べたり、ぬかを洗い流してスライスしていただきます。農林水産省が選定した「郷土料理百選」に、越前おろしそばとともに紹介されている福井を代表する郷土料理でもあります。
photo by 福井県観光連盟
取扱店 | 割烹 間海(福井市)、レストランみはま(美浜町)、藤八(敦賀市)ほか |
3. 越前ガニ料理
photo by 福井県観光連盟
福井の冬の味覚の王者とも称される「越前ガニ」。福井県で水揚げされるオスのズワイガニのことで、全国トップクラスのブランド力を誇るカニです。越前のズワイガニ漁の歴史は、国内で最も古く、江戸時代には、福井名物として幕府に献上されていたと伝えられています。越前ガニの甘く引き締まった肉質とコクのあるカニ味噌は、全国の食通をうならせる絶品!刺身や焼きガニはもちろん、茹でガニ、しゃぶしゃぶなど、調理法はさまざま。福井県内では、水揚げされたばかりの新鮮な越前ガニが堪能できます。
photo by 福井県観光連盟
取扱店 | 越前がに やまに水産(坂井市)、越前蟹の坊(坂井市)、滝の川 (越前町)ほか |
HP | 越前がに やまに水産、越前蟹の坊、滝の川 |
4. 若狭牛料理
photo by 福井県観光連盟
「若狭牛」は、明治時代から食されてきた、福井が誇るブランド牛です。福井県北部に位置する坂井市で多く飼育されており、サシ(霜降り)がきめ細かく、柔らかい肉質が特徴です。その品質の良さから、全国での知名度も高まっている和牛です。若狭牛のお肉の旨味と甘みを楽しむには、シンプルに焼いて食べたり、牛刺しやしゃぶしゃぶもおススメなんだそう。お肉好きの方には、必食のグルメです!
photo by 福井県観光連盟
取扱店 | 韓国厨房 セナラ(福井市)、いちずやまもと(福井市)、焼肉 ひまわり(福井市)ほか |
HP | 韓国厨房 セナラ |
5. 永平寺門前の精進料理
photo by 福井県観光連盟
曹洞宗の大本山・永平寺。「永平寺の精進料理」は、もともと、開祖の道元禅師が留学先の中国から帰国後に伝えたもの。昆布・干ししいたけから出汁をとり、ごま、豆腐などを多用し、野菜や野草が中心の料理です。永平寺周辺では、精進料理が楽しめるお店が点在しています。古くから修行僧に食されてきたゴマ豆腐は、永平寺周辺のグルメ・お土産としても人気です。
取扱店 | お食事処 井の上(永平寺町)、田中屋(永平寺町)、ほっきょ荘(永平寺町)ほか |
HP | お食事処 井の上、田中屋、ほっきょ荘 |
福井のソウルフード!福井名物のご当地グルメ
6. ソースカツ丼
photo by 福井県観光連盟
福井県でカツ丼といえば、「ソースカツ丼」が一般的です。「ソースカツ丼」とは、薄くスライスした豚肉にパン粉をつけて油で揚げたカツを、濃いめのソースをくぐらせ、温かいご飯の上に盛りつけた一品。福井で卵でとじるカツ丼が食べたいときは、「玉子カツ丼」と注文するんだそう。もともと「ヨーロッパ軒総本店」の創業者・高畠増太郎氏が西洋料理を学びにドイツへ渡り、帰国後、考案したメニュー。現在では、県民のソウルフードとして、お子様からご年配の方まで親しまれています。
取扱店 | ヨーロッパ軒総本店(福井市)、レストランふくしん(福井市)、敦賀ヨーロッパ軒 本店(敦賀市)ほか |
HP | ヨーロッパ軒総本店 |
7. 焼き鳥
photo by 福井県観光連盟
福井県民がこよなく愛するグルメといえば、焼き鳥です!福井県は、1人当たりの焼き鳥の消費量が全国トップクラス。焼き鳥がここまで県民グルメになったのは、福井市創業の有名店「やきとりの名門 秋吉」の味と焼き鳥文化が深く根付いているからと言われています。人気の部位は、「純けい」と呼ばれるメス鶏のもも肉。やや小ぶりサイズで、5本、10本と本数で注文するのが福井流です。炭火で豪快に焼く焼き鳥は、絶品!福井を訪れたら、外せない名物グルメです。
取扱店 | やきとりの名門 秋吉(福井市)、やきとり ごとう(福井市)、とり元 千乃夢(福井市)ほか |
HP | やきとりの名門 秋吉 |
8. 敦賀ラーメン
photo by 福井県観光連盟
「敦賀ラーメン」は、豚骨・鶏ガラベースの濃厚醤油スープに中細麺を合わせた敦賀市生まれのご当地ラーメン。敦賀駅周辺で営業していたラーメン屋台が敦賀ラーメンの始まりと言われています。昭和30年前後に生まれ、その後、トラック輸送の多い国道8号線沿いにも屋台がでるようになり、トラックのドライバー達にも人気が広がっていったんだそう。50年たった現在でも、国道8号線沿いには、多くの屋台が立ち並び、夕方から深夜まで営業しています。屋台の雰囲気に浸りながら、敦賀ラーメンを味わってみるのも楽しいものですね!
取扱店 | 中華そば 一力(敦賀市)、赤天ラーメン(敦賀市)、ごんちゃんラーメン(敦賀市)ほか |
HP | 中華そば 一力 |
9. 油揚げ(厚揚げ焼)
photo by 福井県観光連盟
福井市の1世帯あたりの油揚げ・がんもどき消費量は、50年以上連続で日本一に輝くほど、油揚げ料理が多く食されています。福井県は、古くから仏教信仰が厚く、浄土真宗の報恩講(ほうおんこう)などの仏事で添えられる料理や祝いの席での油揚げ料理が、一般家庭に浸透していったと考えられています。「厚揚げ焼き」は、分厚くカットした油揚げを芳ばしく焼いて、大根おろしとお醤油でいただくシンプルな一品。福井県の居酒屋や焼き鳥店ではお馴染みの定番メニューとなっています。
取扱店 | 名物竹田の油あげ 谷口屋(坂井市)、越前おおの はいから茶屋(大野市)、きっちょんどん(坂井市)ほか |
HP | 名物竹田の油あげ 谷口屋、越前おおの はいから茶屋、きっちょんどん |
10. ボルガライス
photo by 福井県観光連盟
「ボルガライス」は、オムライスの上にトンカツをのせ、特製ソースをかけた越前市武生エリアのご当地グルメ。名前の由来や発祥はよくわかっていないものの、地元では親しまれている人気メニューです。市内にある洋食店やカフェなど、約15店舗で提供されており、スタンダードなものから、中華風や食べ歩きできるものまで、個性豊かなボルガライスを楽しめます。
取扱店 | ヨコガワ分店(越前市)、伊万里(越前市)、江戸屋(越前市)ほか |
HP | ヨコガワ分店、伊万里、江戸屋 |
備考 | 日本ボルガラー協会 |
11. 若狭路御膳
photo by 福井県観光連盟
「若狭路御膳」とは、新鮮な海の幸や豊富な山の幸に恵まれた、福井県嶺南(れいなん)エリア(敦賀市、小浜市、美浜町、高浜町、おおい町、若狭町)の食材をふんだんに使用した昼食メニュー。福井県産のお米と、若狭路をイメージした地のものを使った品目、嶺南地域の店舗で提供することが基本ルール。和洋中ジャンルを問わず、各店、趣向を凝らした多彩なメニューを提供しているのも嬉しいところ。若狭ふぐや若狭かれい、若狭カキなどといった若狭湾の海の幸や若狭牛、焼き鯖、へしこなど、福井を代表する名物が堪能できます。
取扱店 | 地魚料理 まるさん屋(敦賀市)、お食事処 濱の四季(小浜市)、食彩 ごえん(小浜市)ほか |
HP | 地魚料理 まるさん屋、お食事処 濱の四季 |
12. おおのとんちゃん
photo by 福井県観光連盟
「おおのとんちゃん」は、牛や豚の内臓を味噌や醤油、ニンニク、唐辛子などの調味料で味付けたホルモン料理。福井県東部に位置する大野市で愛されているB級グルメです。ホルモンをたっぷりの野菜とともに、特製のタレを絡めて焼き、最後のシメに、ご飯やうどんを入れていただきます。大野市では、焼肉と一線を画すとんちゃんスタイルが確立されており、市内の精肉店や焼肉店、居酒屋、約30店舗で提供されています。毎年、夏には、ホルモン日本一を決める「越前おおのとんちゃん祭」が開催されています。
取扱店 | 六間星山 大野本店(大野市)、焼肉ホルモン ふくみ(大野市)、七間おおみ(大野市)ほか |
HP | 六間星山 大野本店、焼肉ホルモン ふくみ、七間おおみ |
備考 | 越前おおの“とんちゃん”を愛でる会 |
福井県民にお馴染みの味!福井名物の郷土菓子・おやつ
13. 水ようかん
photo by 福井県観光連盟
福井県民にとって、水ようかんは冬に食べるもの!暖かいこたつの中で水ようかんを家族で切り分けて食べるのが一般的です。福井の水ようかんは、練りようかんと比べて糖度が低く作られているため、柔らかく、みずみずしいのが特長。大正時代から庶民の味として定着し、特にお正月に食べられるようになりました。糖度の低い水ようかんは、賞味期限が早いため、冷蔵庫が普及していなかった時代に、夏の販売は困難だったそう。福井の寒い冬の気温を天然の冷蔵庫として活用し、冬場が旬になったと言われています。
取扱店 | えがわ(福井市)、久保田製菓(福井市)、餅の田中餅(福井市)ほか |
HP | えがわ、久保田製菓、餅の田中餅 |
14. 羽二重餅
photo by 福井県観光連盟
福井県では、古代より絹織物の生産が盛んに行われてきました。「羽二重餅」は、絹のようなキメの細かい質感と上品な甘さが特徴の餅菓子。「松岡軒」の初代店主が、滑らかな肌触りと光沢のある高級絹織物「羽二重織」にちなんだ和菓子を考案し、明治38年に発売したのが始まりです。現在では、福井を代表する銘菓として知られています。
取扱店 | 松岡軒(福井市)、村中甘泉堂(福井市)、はや川(福井市)ほか |
HP | 松岡軒、村中甘泉堂、はや川 |
15. 熊川くず
photo by 福井県観光連盟
江戸時代の儒学者・頼山陽(らいさんよう)が、「熊川は吉野よりよほど上品」と称えた若狭の熊川葛。吉野葛、秋月葛とならび、日本三大葛の1つに数えられています。若狭湾へ注ぐ北川上流に自生した葛根を原料にし、寒風の中、清流に繰り返しさらして作られているため、きめの細かい上品な葛に仕上がるのだそう。熊川葛から作られる「くずまんじゅう」は、夏の風物詩となっています。
photo by 福井県観光連盟
取扱店 | 若狭瓜割名水公園 名水の里(若狭町)、御菓子処 伊勢屋(小浜市)、志保重 西津店(小浜市)ほか |
HP | 若狭瓜割名水公園 名水の里、御菓子処 伊勢屋、志保重 西津店 |