ゴールドラッシュに沸いた町「ボディ(Bodie)」
アメリカ・カリフォルニア州東部、シェラネバダ山脈の東麓には、かつて「ボディ(Bodie)」という町がありました。1800年代中盤よりカリフォルニアを中心にゴールドラッシュで沸いた時代、この地でも1859年に金鉱脈が発見されると急速に大きな町へと発展、全盛期には10000人近い人口を抱えるまでに栄えた町でした。
‐現在のボディの町‐ photo by flickr/Mark Wainwright
‐1890年頃のボディの町‐ photo by wiki
やがて、ゴーストタウンと化した町
1900年代に入り、金の生産量が下降線を辿ると人々が離れはじめ、町は徐々に衰退してゆきます。1932年には町の中心部が大きな火事に見舞われたこともあり、ボディは急速に衰退、ついに人の住まないゴーストタウンと化してゆきました。
暫くの間は廃墟の街として放置されていましたが、1962年にカリフォルニア州の歴史公園に指定され、当時のままの姿で保存管理が行われています。
photo by flickr/Greg Schechter
街に一歩足を踏み入れると、教会や学校、ガソリンスタンドなどがそのまま残され、まるで西部劇の時代にタイムスリップしたような感覚を覚えます。
photo by flickr/James Marvin Phelps
一部の民家やバーなどは内部が公開され、当時の生活の様子をうかがい知ることができます。食器や机などがそのまま放棄され、人がいきなり消えてしまったかのような不気味さも感じます。
photo by flickr/Stefan Schlautmann
photo by flickr/Albert de Bruijn
西部開拓時代の繁栄と衰退の歴史を感じることができる貴重な場所「ボディ(Bodie)」。一度は訪れてみたいスポットです。