イタリア南部の町・クラーコ(Craco)
イタリアの南部、バジリカータ州マテーラ県にある「クラーコ(Craco)」という町。急峻な丘の上に築かれたクラーコは、紀元前からあったとされる歴史ある地区で、かつては2000人を超える人が生活していましたが、現在は、誰も住んでいないゴーストタウンと化しています。
ゴーストタウンと化した町
20世紀半ばに頻繁に発生した地震により町の一部は甚大な被害を受けました。急峻な丘の上に築かれているために至る所で地滑りが起こり、住むには危険な状態に。1960年代に住民が転出を始め、壊れた町はそのまま放棄されました。
現在は柵で囲まれて立ち入り禁止になっていますが、ガイドツアーで見学することができます。町に足を踏み入れると、崩れかけた建物がそのまま残されています。
かつて人々が礼拝に訪れたであろう教会跡。フレスコ画も残されています。
このような独特の景観から、007シリーズをはじめ多くの映画のロケ地にもなっています。
広大な緑の丘陵地帯にひっそりと取り残されたクラーコの町。何かもの悲しさを感じさせます。
独特の哀愁が漂う、そして美しさも感じてしまうクラーコの町。一度は訪れてみたいスポットです。