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キジ島
ロシア北西部、オネガ湖に浮かぶ長さ7km、幅500mほどの小さな島「キジ島」。この島には、18世紀に建てられた美しい木造教会があり、島全体が特別保存地域に指定されています。
プレオブラジェンスカヤ教会とポクロフスカヤ教会
高さは37メートルのプレオブラジェンスカヤ教会(左)と鐘楼(中央)を挟み、ポクロフスカヤ教会(右)。キジ島のシンボル的な建造物です。
どの角度からでもこの3つの建造物が美しく見えるよう絶妙なバランスで設計されているそうです。
この木造教会の凄いところは、釘が1本も使われていないこと。玉葱型の屋根はポプラの木片を鋸歯状に組み合わせ美しい曲線を作り上げています。
内部はイコン(聖画像)が飾られ厳かな雰囲気です。
この木造建築は老朽化が進み、世界遺産の緊急修理必要建築に指定され、現在修復作業が行われています。しかし、設計図が無く、構造も特異なため、現代の技術をもってしても再現修復が難しいそうです。もしかしたら、将来この美しい姿を見れなくなってしまうかもしれませんね。