ワットロンクン(Wat Rong Khun)
タイの最北部、ミャンマー、ラオスと国境を接するチェンライにある一風変わった寺院をご紹介します。それがこちら。
photo by flickr/Suwapitch Rimpongpisan
純白に輝く美しい寺院「ワットロンクン」です。タイの近代美術家、チャルーンチャイ・コーシピパット氏が手がけているもので、1997年から建設が続けられています。タイの寺院といえば煌びやかな黄金のイメージが強いと思いますが、この「ワットロンクン」は、タイの中でも異彩を放つ凄い寺院なんです。
ここは天国だった!!
真っ白の寺院にはガラスの装飾が施されており、太陽に神々しく輝く姿はまるで天国のよう。屋根や回廊には見事な龍や仁王などのような神々が彫刻され、神聖な雰囲気を感じさせます。
photo by flickr/laura_h_knight
いや地獄の入り口だった!?
遠くからの眺めは天国のような美しい寺院ですが、本堂に向かう回廊の下に目を向けると、無数の手が!!これは人間の抑制のない欲望を表しているそうです・・・。
photo by flickr/Alberto Gragera
そして苦悶に満ちた形相のオブジェ・・・。正直とても不気味ですが、地獄から天国に向かっていくような、世界観が表現されているんでしょうか。
まだ未完成の「ワットロンクン」。最終的には9つの寺院で構成され、完成は2070年頃といわれる壮大な計画です。今後、どのような世界観が表現されてゆくか、非常に興味深い寺院です。