この記事の目次
歴史と私たちとを繋いでくれるロマンあふれる古代遺跡。今回は、一生に一度は訪れたい魅惑の古代遺跡を10ヶ所、ご紹介します。謎多き古代遺跡へ歴史ロマンを感じる旅に出かけてみませんか?
1. ボロブドゥール遺跡(Borobudur)/インドネシア
ジャワ島の古都ジョグジャカルタの北西約42kmにある世界遺産「ボロブドゥール遺跡」。8世紀から9世紀にかけてこの地方を支配したシャイレーンドラ朝によって建造されました。大きさは、高さ約30m・一辺約120mのほぼ正方形の基壇1層の上に5層の四角形と3層の円形の壇が積み重ねられた石造りの建造物で、世界最大級の仏教遺跡です。
2. トゥルム遺跡(Tulum)/メキシコ
14世紀末に栄えたマヤの城塞都市「トゥルム遺跡」。メキシコのカンクンから南に約130km、ユカタン半島のカリブ海に面したマヤ文明最後の都市といわれています。断崖の上で威容を誇る遺跡と背景には美しいグラデーションを見せるカリブ海が広がる絶景に恵まれた古代遺跡です。
3. ペトラ遺跡(Petra)/ヨルダン
ヨルダンの中南部にある「ペトラ遺跡」。紀元前2世紀ごろに遊牧民ナバタイ人が築いた岩山都市で、映画「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」の舞台となった場所です。19世紀前半に発見されてから調査が続けられていますが、あまりにも巨大なため、まだ全体の数%しか発掘が進んでいないそうです。
4. アンコール・ワット(Angkor Wat)/カンボジア
12世紀前半にスーリヤヴァルマン2世が建立したヒンズー教寺院「アンコール・ワット」。東西1.5km、南北1.3km、幅200mの堀で囲まれ、3つの回廊と5基の塔からなるアンコール遺跡群の中でも最大の規模を誇る宗教寺院です。早朝の朝焼けに照らされる姿や堀の水面に映る姿など、遺跡と自然の織り成す美しさに感動するばかりです。
5. ネムルト・ダウ(Nemrut Dagi)/トルコ
ネムルト・ダウ(Nemrut Dagi)はトルコ東部アディアマン県にある標高2150mの山。この山頂には紀元前に栄えたコンマネゲ王朝アンティオコス1世の墳墓があり、人工的に作られた頂上部には、王の座像の他、鷲やライオンなどギリシア神話の神々の頭部が無造作に残されている不思議な遺跡です。
6. テオティワカン(Teotihuacan)/メキシコ
メキシコシティから北東に約50kmに位置する古代都市遺跡「テオティワカン」。紀元前2世紀頃に造られ、最盛期には、10 万人以上もの人口を抱える巨大都市だったと考えられています。遺跡の中心部を南北に貫く幅40m、全長3kmにも及ぶ「死者の大通り」沿いには、数百もの神殿跡や宮殿跡、宗教施設などが整然と並んでいます。
7. アブ・シンベル神殿(Abu Simbel temples)/エジプト
エジプトのカイロから南へ1180Km、アスワンからさらに南へ280kmのところにある古代遺跡「アブ・シンベル神殿」。紀元前1300年頃に当時の王・ラムセス2世によって建造された神殿で、ラムセス2世が自らの為に建造した「アブシンベル大神殿」と王妃ネフェルタリの為に建造した「アブシンベル小神殿」からなる巨大な遺跡です。
8. シギリヤ(Sigiriya)/スリランカ
スリランカ中央部の密林の中にある高さ約190mのシギリヤ・ロック。この頂上には、5世紀にカッサパ王(在位477~495年)によって建造された王宮跡が残されています。岩山の中腹には、「シギリア・レディ」と呼ばれる壁画が描かれ、頂上への入り口には、ライオンの足をかたどった門が重々しい威厳を称えています。
9. ヴィッタラ寺院(Vitthala Temple)/インド
14世紀から16世紀にかけてヴィジャヤナガル王朝の首都として栄えたハンピにある「ヴィッタラ寺院」。16世紀にクリシュナ・デーヴァ・ラーヤ王が建造したヒンドゥー寺院で、ヴィジャヤナガル王朝で最大規模の大きさを誇り、彫刻は繊細で美しく、規模と芸術性を兼ね備えたヴィジャヤナガル様式の最高傑作と称される遺跡です。
10. マチュピチュ(Machu Picchu)/ペルー
ペルーのウルバンバ渓谷の山間、標高約2400mの絶壁にそびえ立つインカ帝国の古代都市「マチュピチュ」。1911年にアメリカの歴史学者ハイラム・ビンガムによって発見されましたが、なぜここに都市が築かれたかは今だ謎のまま。麓からは仰ぎ見ることができないことから「天空都市」といわれています。