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日本は美しい四季に恵まれ、四季折々に違った姿を見せる名所がたくさんあります。今回は、「春夏秋冬訪れたい日本の名所シリーズ」第14弾として、四季を通じて美しい表情を見せる京都の世界遺産「平等院」をご紹介します。
平等院(びょうどういん)
永承7年(1052)、宇治に極楽浄土を再現しようとした関白・藤原頼通が父道長の別荘を寺に改め、平等院としたのが始まりとされています。翌年の天喜元年(1053)には阿弥陀堂として鳳凰堂が造立され、堂内には、金色の丈六阿弥陀如来坐像が端坐し、壁や扉には九品来迎図や極楽浄土図が描かれています。
左右対称の姿が美しい鳳凰堂は、10円硬貨の絵柄としても有名で国宝に指定されています。
平成の大改修で、鳳凰堂の屋根を飾る鳳凰像に金箔が施され、扉や柱は赤茶色の丹土(につち)で塗られ、平安時代の輝きを取り戻しました。
以前の鳳凰堂はこちら。皆さんにはこちらの方が馴染み深いかもしれませんね。
平等院に併設されている「平等院ミュージアム鳳翔館」。国宝の宝物を展示するほか、最新CGによる復元映像などで貴重な遺産を公開しています。
平等院の春夏秋冬の風景
【春】平等院は藤の名所として知られています。「砂ずりの藤」といわれる藤棚は、地面に届かんばかりのその花房の長さを誇ります。
【夏】8月に白い大輪の花を咲かせる平等院蓮。江戸時代後期の地層から発掘された1粒の種が2001年に開花し、育てられてきました。鳳凰堂前の池の周囲などに蓮の鉢が置かれ、貴重な姿を見ることができます。
【秋】数は多くありませんが、秋になると阿字池(あじがいけ)の周りの木々が美しく色づきます。
【冬】滅多に見れない雪化粧した平等院。白い雪に朱塗りの鳳凰堂が映えますね。
MEMO
名称 | 平等院(びょうどういん) |
住所 | 京都府宇治市宇治蓮華116 |
時間 | 8時30分~17時30分(鳳翔館は9時~17時) |
料金 | (庭園、鳳翔館)大人600円、中高生400円、小学生300円 (鳳凰堂内部:別途300円) |
電話 | 0774-21-2861 |
HP | 平等院 |