重慶にある洪崖洞(ホンヤー・トン)
3000年以上の歴史を持ち、春秋戦国時代には巴国(はこく)の首都でもあった「重慶」。現在は中国西南部最大の商工業の中心地として、歴史の貴重な遺産を残しながら発展を遂げている都市です。
photo by flickr/Arthurwong1986
その重慶にある洪崖洞(ホンヤー・トン)と呼ばれる商業施設が、千と千尋の神隠しの「湯屋」のようだと話題になっています。
「千と千尋の神隠し」の世界が
洪崖洞(ホンヤー・トン)は、「吊脚楼」と呼ばれる伝統の建築様式で建てられています。吊脚楼は、斜面に柱を何本も建てて高低差を無くし、そこに床を作る建築様式で、山と谷の多い重慶にかつて多く見られたものでした。
近年姿を消しつつある吊脚楼様式を後生に伝えようと、かつて同じ地区にあった建物を復元したものが、この洪崖洞(ホンヤー・トン)なんです。現在はホテルや飲食店、劇場などが入る重慶の人気の観光名所となっていますが、どうですか、この雰囲気?まるで「千と千尋の神隠し」の世界ですよね。
油屋のような木造の建物、入り組んだ建築構造、ぶら下がる赤い提灯。
内側の雰囲気も独特です。
ここだけ別世界のようです。
「千と千尋の神隠し」っぽい街と言えば台湾の「九份(きゅうふん)」が有名ですが、中国の「洪崖洞(ホンヤー・トン)」もイメージに近く、ジブリ好きにはたまらない場所ですね。