岡山の名物といえば、何を思い浮かべるでしょうか?岡山には、瀬戸内の海の幸を生かした郷土料理や、地元の素材を使ったご当地B級グルメ、岡山県民にお馴染みのお菓子など、岡山自慢の美味しい名物が盛りだくさん!今回は、岡山県の名物ご当地グルメを20個、ご紹介します。
岡山名物を食べる!伝統の郷土料理
1. ばらずし
photo by 岡山県観光連盟
岡山を代表する郷土料理といえば、「ばらずし」です。江戸時代に、備前岡山藩主・池田光政は、倹約令をだして、「一汁一菜」を奨励。その倹約令に対抗した庶民が、寿司飯に色々なものをのせても「一菜」とし、海の幸や旬の野菜を華やかに盛り付けて食べたのが始まりだとされています。現在、岡山では、ハレの日やお祭りなどには欠かせない一品となっています。
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取扱店 | 吾妻寿司(岡山駅さんすて南館 2F)、夜寿司(岡山市)、喜怒哀楽(岡山市) ほか |
HP | 夜寿司、喜怒哀楽 |
備考 | 岡山県のお寿司屋さん |
2. ままかりずし
photo by 岡山県観光連盟
「ままかり」とは、一般に「サッパ」と呼ばれるニシン科の小魚のことで、岡山地方では、「近所からママ(ご飯)を借りてまで食べたい美味しさ」から、その名が付いたとされています。「ままかりずし」は、酢漬けにしたままかりを握り寿司や押し寿司にしたもの。農林水産省が選定した「農山漁村の郷土料理百選」に、ばらずしとともに選ばれています。
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取扱店 | 吾妻寿司(岡山駅さんすて南館 2F)、福寿司(岡山市)、浜吉(倉敷市)ほか |
HP | 吾妻寿司、福寿司、浜吉 |
3. サワラ料理
photo by 岡山県観光連盟
岡山を代表する海の幸といえば、鰆(さわら)です。鰆は、春になると産卵のため、瀬戸内海へと入り、冬になると外洋へと出ていきます。岡山県では、鰆の白子や真子を食べる文化があり、県民には身近な魚として親しまれています。郷土料理のばらずしやさわらのこうこずしには、欠かせない素材で、鮮度の良いまま刺身やタタキにして食べたり、塩焼きにしたり。岡山県では、様々な鰆料理が楽しめます。
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取扱店 | 竹浜(岡山市)、居酒屋もりもと(岡山市)、岡山料理専門店 cooking of art Ikiya(岡山市) |
HP | 竹浜、居酒屋もりもと、岡山料理専門店 cooking of art Ikiya |
4. たこめし
photo by 岡山県観光連盟
倉敷市下津井(しもつい)地区で獲れる「下津井ダコ」は、体長60cmもの大きなタコで、プリっとした歯ごたえと深みのある旨味が特徴です。「一年のうち、おいしくない時期は三日だけ」と言われるほど、1年中楽しめる素材で、下津井エリアで冬に見られる干しダコは、冬の風物詩となっています。「タコめし」は、そんなタコの町・下津井で生まれた郷土料理です。かつて、漁師が船の上で、獲ったばかりのタコを調理して食べたのが始まりとされています。一般的には、ボイルしたタコの刺身を用いますが、下津井では、生のタコをブツ切りにして、醤油や酒、砂糖などの調味料とともに炊き込んで作られる下津井名物です。
取扱店 | 美観地区 多幸半(倉敷市)、冨來屋本舗(倉敷市)、元祖たこ料理 保乃家(倉敷市) |
HP | 美観地区 多幸半、冨來屋本舗、元祖たこ料理 保乃家 |
5. しのうどん
photo by 岡山県観光連盟
「しのうどん」は、倉敷市玉島にある名刹・円通寺で、修行僧が食していたとされるうどん。「一筋一椀」と言われ、幅2cm、長さ1m以上の平打ちの麺が、お椀の中に円を描くように盛りつけされ、振舞われていたそう。麺は、油を使用せず、水・塩・小麦粉のみで、モチモチとした食感が楽しめます。江戸時代に、円通寺で修行していた良寛も食べたと伝えられ、良寛ゆかりの玉川名物として知られています。
取扱店 | きゃろっと亭、武蔵の国、うどんの蔵 ほか |
HP | うどんの蔵 |
備考 | 玉島しのうどんマップ(PDF) |
6. 蒜山(ひるぜん)おこわ
photo by 岡山県観光連盟
「蒜山(ひるぜん)おこわ」は、もち米に、鶏肉・椎茸・栗・ごぼうなどの具を入れて、醤油ベースのダシで炊いた蒜山(ひるぜん)地方に伝わる郷土料理です。お赤飯を炊く際に、誤って、ちらし寿司の具材を入れてしまい、もったいないので、そのまま蒸したところ、美味しい五目おこわができた、というのが始まりだと言われています。お祭りや大勢が集まるお祝い事などの際に、よく食べられている一品です。
取扱店 | 粋呑房、味覚工房&茶房 そばの館(道の駅 風の家 内)ほか |
HP | 粋呑房、味覚工房&茶房 そばの館 |
7. 鯖寿司
photo by 岡山県観光連盟
「鯖寿司」は、古くから、海のない岡山県北部地域で親しまれてきた郷土料理。北部の山間部では、鮮魚を塩漬けなどにして保存食としてきました。特に、「鯖寿司」は、肉厚で、脂のりも良い秋サバを使用し、秋祭りのご馳走として食されてきました。岡山県北部の新見市などでは、今もなお、お祭りやお祝い事には欠かせない伝統料理となっています。
取扱店 | 味の庄 伯備(新見市)、哲多食源の里 祥華(しょくげんのさと しょうか)(新見市)、道の駅 彩菜茶屋(美作市) ほか |
HP | 味の庄 伯備、哲多食源の里 祥華、道の駅 彩菜茶屋 |
岡山のソウルフード!岡山名物のご当地グルメ
8. おかやまデミカツ丼
photo by 岡山県観光連盟
「おかやまデミカツ丼」は、ご飯の上に、とんかつとキャベツをのせ、デミグラスソースをたっぷりかけた、岡山を代表するご当地グルメ。岡山市にある老舗とんかつ店「味司 野村(あじつかさ のむら)」が、東京の帝国ホテルのデミグラスソースに感銘を受けて、メニューを考案したのが始まりとされています。約90年にわたって、岡山で親しまれてきたご当地グルメで、岡山市を中心に、県内の飲食店で広く提供されています。
取扱店 | 味司 野村(あじつかさ のむら)、やまと、だてそば ほか |
HP | 味司 野村、やまと、だてそば |
備考 | おかやまデミカツ丼応援隊 |
9. 日生(ひなせ)カキオコ
photo by 岡山県観光連盟
「日生(ひなせ)カキオコ」は、プリっぷりの新鮮な牡蠣をふんだんに使用したお好み焼き。カキの一大産地として知られる岡山県・日生町で、傷のついた牡蠣や小さな牡蠣をお好み焼きに入れたのが始まりとされているご当地グルメです。トロトロの生地に、千切りキャベツと牡蠣をたっぷり投入して、豪快に焼き上げます。牡蠣の町・日生町ならではの名物グルメで、町内では、約15店舗の飲食店で提供されています。
取扱店 | 浜屋 みっちゃん、お好み焼 もりした、ほり お好み焼 ほか |
備考 | 日生カキオコまちづくりの会 |
10. 津山ホルモンうどん
photo by 岡山県観光連盟
岡山県北部に位置する津山市。「津山ホルモンうどん」は、古くから、牛馬の流通拠点であり、新鮮なホルモンが入手できる津山地方で生まれたご当地グルメです。上質なホルモンに、野菜、うどんを加えて、味噌や醤油ベースのタレで絡めた一品。市内の鉄板焼き店で、常連客向けの裏メニューだったものが、たちまち評判を呼び、人気の看板メニューに。ジューシーで柔らかなホルモンと、うどんが相性抜群!現在では、市内の50店舗以上で提供されています。
photo by 岡山県観光連盟
取扱店 | 橋野食堂、お好み焼 三枝、道の駅「久米の里」・食遊館 ほか |
HP | 橋野食堂、お好み焼 三枝、道の駅「久米の里」・食遊館 |
備考 | 津山ホルモンうどん研究会 |
11. えびめし
photo by 岡山県観光連盟
「えびめし」とは、カラメルソースやケチャップなどを合わせた特製ソースで味付けた真っ黒な焼きめしのこと。岡山県民に広く愛されているソウルフードです。もともと、「えびめし」は、東京・渋谷のカレー店「いんでいら」が考案したオリジナルメニュー。岡山出身のシェフがのれん分けをしてもらい、岡山で広めたのが始まりなんだとか。芳ばしくスパイシーで、どこか懐かしい味わいがクセになる、岡山県を代表する名物グルメです。
取扱店 | えびめしや、ラーメン西本ほか |
HP | えびめしや、ラーメン西本 |
12. ひるぜん焼そば
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岡山県最北部に位置する真庭市蒜山(ひるぜん)。上蒜山、中蒜山、下蒜山の「蒜山三座」に囲まれた蒜山高原は、西日本屈指の高原リゾートとして知られています。「ひるぜん焼そば」は、親鶏のかしわ肉(鶏肉)と高原キャベツを使用した味噌ベースのご当地焼きそば。昭和30年代に、地元にある「ますや食堂」が、ニンニク・玉ネギ・リンゴなどの材料と調味料をブレンドして作ったオリジナルの味噌だれに、親鶏のかしわ肉とキャベツを入れて作ったのが始まりなのだそう。ニンニクが効いた濃厚な味噌ダレが、中太麺と良く絡み合う蒜山高原の人気グルメです。
photo by 岡山県観光連盟
取扱店 | 休暇村 蒜山高原、ヒルゼン高原センター・レストランファーミー 、ひるぜんジャージーランド ほか |
HP | 休暇村 蒜山高原、ヒルゼン高原センター・レストランファーミー 、ひるぜんジャージーランド |
備考 | ひるぜん焼そば好いとん会 |
13. 笠岡ラーメン
photo by 岡山県観光連盟
「笠岡ラーメン」は、鶏ガラ出汁の醤油スープに中華麺を合わせ、鶏チャーシューをのせた、ご当地ラーメン。笠原市は、岡山県西南部に位置し、瀬戸内海に面した港町。古くから養鶏や製麺が盛んに行われてきた笠原市では、戦前から、鶏ガラベースのあっさり仕立てのラーメンが親しまれてきました。当時では珍しい鶏チャーシューが特徴の笠原ラーメン。現在では、岡山屈指のラーメンの町として、県内外のラーメン好きを虜にしています。
取扱店 | ラーメン おっつぁん、中華そば いではら、中華そば坂本 ほか |
HP | ラーメン おっつぁん、中華そば いではら、中華そば坂本 |
備考 | ラーメンのまち笠岡 |
14. 千屋牛(ちやぎゅう)グルメ
photo by 岡山県観光連盟
「千屋牛(ちやぎゅう)」とは、岡山県新見市千屋地区で飼育されている岡山が誇るブランド牛。神戸牛など日本の和牛ブランドのルーツと言われる黒毛和牛で、程良い霜降りや肉質の細やかさ・柔らかさは、最高級ランクの高級和牛です。千屋牛(ちやぎゅう)の故郷・新見市には、千屋牛の食べ歩きマップも。千屋牛バーガーやすき焼き、しゃぶしゃぶ、カレー、ラーメンなど、産地ならではの千屋牛グルメが味わえます。
photo by 岡山県観光連盟
取扱店 | 焼肉 千屋牛、ぽぱい、にいみ茶屋 |
HP | 焼肉 千屋牛、ぽぱい、にいみ茶屋 |
備考 | 千屋牛振興会 |
15. ジンギスカン
蒜山高原の名物グルメといえば、ジンギスカンです!蒜山のジンギスカンは、肉を焼いてから、タレをつけるのが主流。昭和30年頃から、一般家庭でそれぞれ趣向を凝らしたタレを作り、ジンギスカンをよく食べるようになったのだとか。蒜山高原には、景色の良い高原を望みながら、名物のジンギスカンを提供するお店が多く点在してます。
取扱店 | ウッドパオ、レストランファーミー(蒜山高原センター内)、ひるぜん大将 ほか |
HP | ウッドパオ、レストランファーミー、ひるぜん大将 |
備考 | 真庭観光WEB |
16. ご当地バーガー
photo by 岡山県観光連盟
岡山県内には、地元の特産品を使用したユニークなご当地バーガーがたくさん!井原市特産の明治ごんぼうを使用した「ごんぼうバーガー」、備前牛の赤身や備前米の米粉のバンズを使用した「備前バーガー」、美作市特産の黒豆をパテに使用した「みまさか黒豆バーガー」、渓流の女王ひらめと称される川魚のあまごのフライをサンドした「ひらめバーガー」など、その土地でしか出会えない個性豊かなご当地バーガーが楽しめます。
取扱店 | 井原鉄道井原駅構内 駅中食堂加門(ごんぼうバーガー)、衆楽館本館(備前バーガー)、喫茶アカシア(みまさか黒豆バーガー) ほか |
備考 | 備前バーガー公式サイト、みまさか黒豆バーガー |
17. たまの温玉めし
photo by 岡山県観光連盟
岡山県南端に位置し、瀬戸内海に面する港町・玉野市。「たまの温玉めし」とは、名産の穴子を甘辛い蒲焼タレで炒めた焼きめしに、とろ~り温泉卵をトッピングした玉野市のご当地グルメ。2011年に開催された「みなとオアシスSea級グルメ全国大会」で初代グランプリを受賞。その後、同グランプリで4度のグランプリに輝いたB級グルメならぬ「Sea級グルメ」です。ご飯が進む甘辛のタレに、温泉卵が相性抜群です!
取扱店 | ジャカッセ&うしべ亭、comuni space uz-ウズ-、お食事処 和-なごみ-(ダイヤモンド瀬戸内マリンホテル内) ほか |
HP | ジャカッセ&うしべ亭、comuni space uz-ウズ-、お食事処 和-なごみ- |
備考 | たまの温玉めし |
岡山県民にお馴染みの味!岡山名物の郷土菓子・おやつ
18. きびだんご
photo by 岡山県観光連盟
「桃太郎伝説」が残る岡山県を代表する銘菓といえば、「きびだんご」ですね!キビの産地だった岡山では、古来からキビを使用した団子や餅のようなものが食されてきました。きびだんごの老舗「廣榮堂(こうえいどう)」が、江戸時代末期に、もち米に水飴と砂糖をまぜたものに、キビを風味づけに加え、やわらかい求肥状にしたものが現在のきびだんごの原形となっています。
取扱店 | 廣榮堂(こうえいどう)、中山昇陽堂(なかやましょうようどう)、山方永寿堂(やまがたえいじゅどう)ほか |
HP | 廣榮堂、中山昇陽堂、山方永寿堂 |
19. フルーツパフェ
photo by 岡山県観光連盟
岡山は、白桃、マスカット、ピオーネなど、1年を通じて、美味しいフルーツが楽しめるフルーツ王国!特に、岡山市では、「フルーツパフェの街おかやま」プロジェクトの下、岡山県産のフルーツを使用したフルーツパフェを提供するお店がたくさんあります。旬のフルーツに、ソフトクリームやジェラート、特製ソースなどをふんだんに盛り込んだ個性豊かなフルーツパフェに出会える素敵な街・岡山!スイーツ好きにはたまらないですね!
photo by 岡山県観光連盟
取扱店 | Cafe Antenna、くらしき桃子 倉敷本店、カフェレストラン オリビエ ほか |
HP | Cafe Antenna、くらしき桃子 倉敷本店、カフェレストラン オリビエ |
備考 | フルーツパフェの街おかやま |
20. 大手まんぢゅう
「大手まんぢゅう」は、甘酒と小麦粉を発酵させた生地を、自家製のこし餡に薄く包み、蒸し上げた岡山名物のお饅頭です。岡山城大手門付近にお店があったことから、岡山藩主が名づけたとされています。岡山備前藩主の寵愛を受け、御茶席の菓子として供されていたと伝わる岡山銘菓。「大手まんぢゅう」は、福島・柏屋「薄皮饅頭」、東京・塩瀬総本家「志ほせ饅頭」とともに、日本3大饅頭の1つに数えられています。
取扱店 | 大手饅頭伊部屋 |
HP | 大手饅頭伊部屋 |