世界遺産 白神山地
白神山地は、青森県と秋田県にまたがる約130,000ヘクタールに及ぶ広大な山岳地帯の総称で、このうち中心部16,971ヘクタール(青森県側12,627ヘクタール)が1993年12月に鹿児島屋久島とともに世界遺産(自然遺産)に登録されました。人為の影響をほとんど受けていない世界最大級の原生的なブナ林が分布し、この中に国の天然記念物クマゲラやイヌワシなど、学術的にも貴重な動植物が生息しています。
弘前公園(弘前城跡)
弘前公園内にある弘前城は、津軽藩2代藩主・津軽信枚(のぶひら)が1611(慶長16)年に築城しました。380年を経た今も天守、3つの櫓、5つの城門、三重の水濠が残り、国の重要文化財に指定されており、日本屈指の桜の名所としても知られています。4月下旬には、ソメイヨシノや八重桜など約2,600本の桜が園内を埋め尽くしています。秋には、古城の緑に映えて、約1,000本の楓の紅葉そして、北奥羽随一と言われる豪華な菊人形を中心に、香り高い大輪、中輪、懸崖などの菊花が咲き誇ります。2月上旬には、雪燈籠まつりを開催しており、みちのく五大雪まつりの最大行事として注目されています。その内容として、スケールの大きさを誇る雪像群には、藩祖為信をはじめ、ゆかりの建造物を配しています。
ベンセ湿原
ベンセ湿原は、標高約20m、面積約20haの広さの津軽国定公園を代表する湿原の一つです。湿原は6月中旬頃にはニッコウキスゲの群落で黄色に彩られ、7月上旬頃になると、ノハナショウブの群落で野は黄色から紫へと彩りを変えます。他にもさまざまな植物が咲き競うこの花園は日本自然百選に指定されています。
銚子大滝(奥入瀬渓流)
幅20メートル、高さ7メートルの奥入瀬渓流最大の滝で豪快な景観を楽しむことができます。落差と水量の多さから、十和田湖に入ろうとする魚を拒む、魚止めの滝とも呼ばれています。
蕪島(かぶしま)
県立指定公園に指定された蕪島は、天然記念物のうみねこの繁殖地として有名で、毎年3月中旬頃に南方から数万羽のうみねこが飛来し産卵します。毎年4月の第3日曜日には蕪島神社の祭礼が開催され、潮干狩りや郷土芸能が演じられ、春の行事とし市民に広く親しまれています。黄色い蕪の花と白いうみねこのコントラストは、目を引くものがあり、また数万羽のうみねこの乱舞は、必見の価値があります。