愛媛の名物といえば、何を思い浮かべるでしょうか?愛媛には、瀬戸内の海の幸を生かした郷土料理や、地元の素材を使ったご当地B級グルメ、愛媛県民にお馴染みのお菓子など、愛媛自慢の美味しい名物が盛りだくさん!今回は、愛媛県の名物ご当地グルメを12個、ご紹介します。
愛媛名物を食べる!伝統の郷土料理
1. 宇和島鯛めし
「宇和島鯛めし」は、宇和島で獲れた新鮮な鯛の切り身を、醤油、みりん、卵、だし汁などで作った特製のタレに漬け、あつあつのご飯の上にのせて食べる鯛料理。伊予水軍の拠点の1つであった日振島(ひぶりじま)に残る郷土料理で、「ひゅうが飯」とも呼ばれています。その昔、水軍が、船上で魚をつまみに酒盛りをしていた際、酒の残った茶碗に刺身と醤油、ご飯を混ぜて、食べたのが始まりと言われています。生の鯛を使った、全国でも珍しい鯛めしです。
取扱店 | かどや 駅前本店(宇和島市)、ほづみ亭(宇和島市)、旬膳・郷土膳 和日輔(宇和島市)ほか |
HP | かどや 駅前本店、ほづみ亭、旬膳・郷土膳 和日輔 |
備考 | 宇和島 鯛めし協同組合 |
2. じゃこ天
photo by 愛媛県観光物産協会
「じゃこ天」とは、宇和島近海で獲れるほたるじゃこと呼ばれる小魚などを主原料に、骨や皮も一緒にすり身にして揚げたもの。16世紀半ばに、沖縄の「チキアーゲ」が、鹿児島に「つけあげ」という名で広まり、大分を経由して宇和島にその製法が伝わったと考えられています。小魚の風味たっぷりに、カルシウムなどの栄養を豊富に含んだ、愛媛では非常にポピュラーな食べ物。農林水産省が選定した「郷土料理百選」に、宇和島鯛めしとともに紹介されている愛媛を代表する郷土料理でもあります。
取扱店 | 安岡蒲鉾(宇和島市)、田中蒲鉾本店(宇和島市)、井上蒲鉾本舗(宇和島市)ほか |
HP | 安岡蒲鉾、田中蒲鉾本店、井上蒲鉾本舗 |
備考 | 宇和島蒲鉾協同組合 |
3. 鯛めし
photo by 愛媛県観光物産協会
宇和島の鯛めしと異なり、今治市(東予)や松山市北条(中予)で食べられる「鯛めし」は、土鍋や釜に鯛を丸ごと1匹入れて、お米とともに炊く鯛料理です。塩、醤油、昆布だしなどで味付けをし、炊きあがったら、鯛の身をほぐして混ぜ合わせていただきます。北条地区の鯛めしの歴史は古く、遥か神功皇后の時代に、朝鮮出陣の戦勝祈願の折に、地元の漁師が献上した料理が起源とされています。お祝いの席には欠かせない伝統料理です。
取扱店 | せとうち茶屋 大三島(今治市)、和風れすとらん かぢ屋(松山市)、郷土料理 五志喜 本店(松山市)、風和里のレストラン(松山市)ほか |
HP | せとうち茶屋 大三島、和風れすとらん かぢ屋、郷土料理 五志喜 本店、風和里のレストラン |
4. 松山鮓
photo by 愛媛県観光物産協会
「松山鮓」は、瀬戸内海で獲れた小魚からダシをとった甘めのすし酢を使ったちらし寿司。焼き穴子や錦糸卵を酢飯に混ぜ込む(もぶす)ことから、もぶり鮓とも呼ばれています。寿司飯の上に、瀬戸内の魚介や季節の野菜、名物の松山あげなどを彩良くちらして仕上げた一品。松山では、祭りやハレの日など、もてなし料理として作られてきた郷土料理です。正岡子規の好物で、子規の家を訪れた夏目漱石も食べたという松山の名物料理です。
取扱店 | 日本料理すし丸本店(松山市)ほか |
HP | 日本料理すし丸本店 |
5. いもたき
photo by 愛媛県観光物産協会
「いもたき」とは、里芋をメインに、鶏肉やこんにゃく、シイタケなどを煮込んだ、大洲市に藩政時代から伝わる郷土料理です。もともと、秋に行われる「お籠もり」と呼ばれる伝統行事で、地元住民が名産の里芋を河原に持ち寄り、鍋を囲んで食べていたと言われています。現在でも、河原で鍋を囲むいもたきのイベントなども開催され、愛媛の中秋の風物詩になっています。
取扱店 | よねざわ(大洲市)、むらや(大洲市)、小にし(大洲市)ほか |
HP | むらや |
愛媛のソウルフード!愛媛名物のご当地グルメ
6. 八幡浜(やわたはま)ちゃんぽん
photo by city.yawatahama.ehime.jp
「八幡浜(やわたはま)ちゃんぽん」は、鶏ガラ・魚介だしベースのあっさりスープに、太めの中華麺を合わせ、たっぷりの野菜・豚肉などの具材をのせたご当地ちゃんぽん。愛媛県西端に位置する港町・八幡浜で、ソウルフードとして親しまれてきました。八幡浜の特産でもあるじゃこ天や蒲鉾などが、具材に使われているのも特徴です。現在、市内の中華料理店や食堂、居酒屋など40店舗以上で提供されています。
取扱店 | 丸山ちゃんぽん(八幡浜市)、ちゃんぽん亭イーグル(八幡浜市)、ロンドン(八幡浜市)ほか |
HP | ちゃんぽん亭イーグル、ロンドン |
備考 | 八幡浜市 |
7. 今治焼豚玉子飯
「今治焼豚玉子飯」は、温かいご飯の上に、スライスした焼き豚をのせ、半熟の目玉焼きをトッピングした後、甘辛いタレをかけていただく今治のB級グルメ。今から、50年ほど前に、市内にあった中華料理店のまかない料理として生まれたもの。旨い・安い・早い・ボリューム満点なことから、現在では、市内の60店舗ほどで提供されている人気メニューです。各店で、自家製の焼き豚や玉子の焼き具合、タレの味付けなど、特徴があるので、食べ比べしてみるのも楽しいですね!
取扱店 | 白楽天(今治市)、重松飯店(今治市)、白龍(今治市)ほか |
HP | 白楽天、白龍 |
備考 | 今治焼豚玉子飯 世界普及委員会 |
8. 三津浜焼き
photo by 松山市 観光・国際交流課
「三津浜焼き」は、松山市・三津浜地区周辺で提供されているお好み焼き。三津浜特産のちくわと魚のけずり粉を入れ、半月状に二つ折にするのが大きな特徴です。もともと、大正時代に、水で溶いた小麦粉を焼いてネギなどをのせ、ソースをかけて出していた「一銭洋食」が、三津浜焼きのルーツとなったと言われています。クレープ状に焼いた生地の上に、そばやうどんをのせ、キャベツ、ちくわ、天かすなどの具材をのせていきます。歴史溢れる港町・三津浜地区には、人情味あふれるお好み焼き屋さんが点在しています。街歩きしながら、お気に入りのお店を探してみるのもいいですね!
取扱店 | お好み焼 日の出(松山市)、お好み焼みよし (松山市)、ひよこ(松山市)ほか |
HP | ひよこ |
備考 | 三津浜焼き推進プロジェクト |
9. 揚げ足鳥
photo by 愛媛県観光物産協会
「揚げ足鳥」は、骨付きの鶏もも肉をガーリックパウダーなどで下味を付け、油で豪快に揚げた鶏料理。四国中央市周辺の焼き鳥店や居酒屋で提供されているご当地グルメです。昭和30年代に、小さな屋台で食べられていたのをきっかけに、市内に浸透していったんだどか。生キャベツを添えて提供されることが多く、ビールのお供に最高!皮はパリパリで、中はジューシーに仕上げた一品で、ニンニクの風味が食欲をそそります。
取扱店 | 伊予万里(四国中央市)、天領(四国中央市)、鳥栄(四国中央市)ほか |
愛媛県民にお馴染みの味!愛媛名物の郷土菓子・おやつ
10. みかんスイーツ
愛媛県は、日本有数のみかんの産地。愛媛県のみかん栽培の歴史は古く、江戸時代末期にさかのぼります。土佐からみかんの苗木を入手した加賀山平次郎氏が、自宅の庭で栽培したのが始まりとされ、明治時代に入って、みかん栽培が盛んになったと伝えられています。現在、愛媛県の柑橘類の品種は、40品種以上あり、品種の多さでは、日本一を誇ります。それぞれ収穫時期が異なるため、旬の柑橘類を使ったフレッシュなスイーツがいただけるのも柑橘王国・愛媛ならでは。本場のみかんスイーツを堪能してみてはいかがでしょうか?
取扱店 | 10FACTORY(松山市)、ニュウズ(八幡浜市)、清光堂(今治市)ほか |
HP | 10FACTORY、ニュウズ、清光堂 |
11. タルト
photo by 愛媛県観光物産協会
愛媛県で「タルト」といえば、カステラ生地で小豆餡をロールケーキ状に巻いたお菓子のこと。江戸時代に、松山藩主・松平定行公が、長崎探題職の命を受けて長崎に滞在していた頃、カステラ生地でジャムを巻き込んだ南蛮菓子を大変気に入り、その製法を松山へ持ち帰って作らせたのが始まりと伝えられています。四国特産の柚子を小豆餡に入れ、爽やかで上品な味わいに仕上げた一品。現在では、抹茶やみかん、さくらなどの季節限定商品も販売されています。愛媛土産の定番で、江戸時代から親しまれている郷土菓子です。
取扱店 | 一六本舗(松山市)、六時屋(松山市)、畑田本舗(松山市)ほか |
HP | 一六本舗、六時屋、畑田本舗 |
12. 霧の森大福
photo by 愛媛県観光物産協会
「霧の森大福」は、特製の生クリームとこし餡を抹茶入りのお餅で包み込み、さらに、抹茶を贅沢にまぶした抹茶生大福。愛媛県のお茶どころ・四国中央市で作られる新宮(しんぐう)茶の中でも、特に香り高い「かぶせ抹茶」をふんだんに使用。あえて食べやすいサイズにして、新宮(しんぐう)茶の美味しさを楽しめるように仕上げた一品。あまりの人気に、店頭では午前中に完売続出!生産できる数量に限りがあり、ネット販売も不定期開催のみなんだとか。入手困難な商品として知られる愛媛県を代表する大人気スイーツです。
取扱店 | 霧の森菓子工房(四国中央市・松山市) |
HP | 霧の森 |