福島の名物といえば、何を思い浮かべるでしょうか?福島には、江戸時代から受け継がれてきた郷土料理や、地元の素材を使ったご当地B級グルメ、福島県民にお馴染みのお菓子など、福島自慢の美味しい名物が盛りだくさん!今回は、福島県の名物ご当地グルメを15個、ご紹介します。
福島名物を食べる!伝統の郷土料理
1. こづゆ
photo by 福島県観光復興推進委員会
「こづゆ」は、干し貝柱で出汁をとり、豆麩・椎茸・人参・里いも・糸こんにゃくなどを入れ、醤油・塩などで味付けた薄味のお吸い物。江戸時代後期から明治初期にかけて、武家料理や庶民のご馳走として広まった会津地方に伝わる郷土料理です。手塩(てしお)皿と呼ばれる浅めの朱塗りの椀に盛られることから、「こじゅうのつゆ」と呼ばれ、それがなまって「こづゆ」となったんだとか。現在でも、正月や祝い事には欠かせない料理で、具材の数は、奇数で多いほど縁起が良いと言われています。
取扱店 | 大蔵屋(会津若松市)、割烹 萬花楼(会津若松市)、田季野(会津若松市)ほか |
HP | 大蔵屋、割烹 萬花楼、田季野 |
2. 高遠ねぎそば
photo by 福島県観光復興推進委員会
「高遠ねぎそば」は、長ねぎを箸のようにして食べるおそば。日光と会津をつなぐ会津西街道の宿場町として栄えた大内宿の名物料理です。かつて、信州高遠藩主だった保科正之が、会津藩主として会津の地へ移る際に、蕎麦を持ち込んだことから高遠そばと呼ばれるように。十割蕎麦に冷たいダシ汁、辛味大根の搾り汁を入れ、かつお節をかけていただきます。ねぎを薬味としてかじりながら食べるユニークなそば料理です。
取扱店 | 三澤屋(下郷町)、そば処 こめや(下郷町)、そば処 本家玉屋(下郷町)ほか |
HP | 三澤屋、そば処 こめや、そば処 本家玉屋 |
3. いかにんじん
photo by 福島県観光復興推進委員会
「いかにんじん」は、するめイカと人参を醤油・酒・みりんで味付けた漬物。冬の保存食として、福島市周辺の県北エリアで食されてきた家庭料理で、現在でも正月には欠かせない一品です。江戸時代末期に、梁川藩(現 福島県伊達市)と松前藩(現 北海道松前町)の国替えが行われた際に「いかにんじん」が、松前漬のルーツになったとも言われています。
取扱店 | 佐久商店(福島市)、福島りょうぜん漬(福島市)ほか |
HP | 佐久商店、福島りょうぜん漬 |
4. 馬肉料理
photo by 福島県観光復興推進委員会
福島県は、全国の馬肉生産量・消費量ともに、熊本に次ぐ、第2位!会津で馬肉が食べられるようになったのは、戊辰戦争のころからと言われています。生で食べられるようになったのは最近で、会津を訪れた力道山が、持参していた辛し味噌を添えて食べたのが始まりなんだそう。会津の馬刺しは、サシがほとんど入っていない赤身肉が好まれて食されています。会津地方では、馬刺しを唐辛子とともにいただくのが一般的です。
取扱店 | 鶴我 会津本店(会津若松市)、桜鍋吉し多(会津若松市)、會津蔵武(会津若松市)ほか |
HP | 鶴我 会津本店、會津蔵武 |
5. にしんの山椒漬け
photo by 福島県観光復興推進委員会
「にしんの山椒漬け」は、身欠きにしんと山椒の葉を交互に重ね合わせ、醤油・砂糖・酢などの漬けダレに漬け込んだ会津地方の保存食。農林水産省が選定した「郷土料理百選」に、こづゆとともに紹介されている福島県を代表する郷土料理です。生魚が流通していなかった時代、山間部の会津地方では、にしんは貴重なたんぱく源でした。現在も、山椒が芽吹く春から初夏にかけて山椒漬け専用の器「にしん鉢」に漬け込んで作られています。会津伝統の「会津本郷焼」で作るにしん鉢は、かつて、嫁入り道具の1つとされていました。
取扱店 | 二丸屋武蔵亭(会津若松市)、鰊屋敷 太田(会津若松市)、 籠太(会津若松市)ほか |
HP | 二丸屋武蔵亭、鰊屋敷 太田、 籠太 |
福島のソウルフード!福島名物のご当地グルメ
6. 喜多方ラーメン
photo by 福島県観光復興推進委員会
「喜多方ラーメン」は、コシのある、のど越しなめらかな食感の麺が特徴の福島を代表するご当地ラーメン。水分を多く含む多加水麺と呼ばれる平打ちちぢれ麺に、あっさりとした醤油スープが主流となっています。大正時代から昭和初期にかけて、中国から渡ってきた青年が屋台で支那そばを提供していたのが、喜多方ラーメンの始まりと言われています。朝からラーメンを食べる「朝ラー」文化が定着しており、市内には、100店舗以上のラーメン店がひしめき合っています。
photo by 福島県観光復興推進委員会
取扱店 | 坂内食堂(喜多方市)、食堂 なまえ(喜多方市)、喜一(喜多方市)ほか |
HP | 坂内食堂、喜一 |
7. 福島円盤餃子
photo by 福島県観光復興推進委員会
餃子といえば、宇都宮や浜松が有名ですが、福島市も餃子の町として知られています。ふくしまの餃子は、餃子をフライパンに円盤状に並べて焼き上げ、そのままお皿に提供されるのが特徴です。戦後、満州から引き上げてきた方々が福島で餃子を提供したのが始まりと言われています。1皿に平均20~30個と数が多いため、たくさん食べれるように、野菜が多めであっさりとした味付けが主流となっています。
取扱店 | 満腹(福島市)、餃子 照井(福島市)、餃子の店 山女(福島市)ほか |
HP | 満腹、餃子 照井 |
備考 | ふくしま餃子の会 パンフレット(PDF) |
8. 会津ソースカツ丼
photo by 福島県観光復興推進委員会
「会津ソースカツ丼」は、ご飯の上に、たくさんの千切りキャベツと、特製ソースに浸したとんかつをのせた会津のご当地グルメ。一般的なソースカツ丼と比べて、会津ソースカツ丼は、とろみのあるフルーティーなソースが特徴です。大正時代に、ウナギの蒲焼きをヒントに、洋食屋のまかないとして考案され、洋食屋を中心に広まっていったという説、東京から洋食のコックを招き、ソースカツ丼を開発、その味が広まったなど、諸説あるそう。「伝統会津ソースカツ丼の会」が結成され、市内の約20店舗で、個性豊かなソースカツ丼が提供されています。
取扱店 | なかじま(会津若松市)、むらい(会津若松市)、とんかつ 番番(会津若松市)ほか |
HP | なかじま、とんかつ 番番 |
備考 | 伝統会津ソースカツ丼の会 |
9. 白河ラーメン
photo by 福島県観光復興推進委員会
「白河ラーメン」は、スープと良く絡む、 多加水の平打ちちぢれ麵が特徴の白河市のご当地ラーメン。鶏ガラや豚骨をベースにした醤油系スープで、チャーシュー・ネギ・ほうれん草・メンマなどのトッピングが一般的です。「白河ラーメン」は、大正10年に創業した手打支那そば店「亀源」が起源。その後、「とら食堂」の初代店主が、そば打ちの技法を取り入れ、現在の特徴的な麵の基礎を築いたと言われています。ワンタン麵も人気で、市内には、100軒以上のラーメン店で白河ラーメンが提供されています。
取扱店 | とら食堂(白河市)、火風鼎(かふうてい)(白河市)、手打ちラーメン 英(白河市)ほか |
HP | とら食堂 |
10. 郡山グリーンカレー
photo by 福島県観光復興推進委員会
「郡山グリーンカレー」は、郡山の豊かな緑を連想させるグリーンカラーのカレー。郡山市ゆかりの人気バンドグループ「GReeeeN」にちなんで考案された郡山市のご当地グルメです。郡山産ブランド米「あさか舞」やブランド牛「うねめ牛」、郡山産ホウレンソウなど、地元の素材をふんだんに使用。旬の野菜を積極的に取り入れたヘルシーなカレーが多いのも特徴です。
取扱店 | プチグリーン(郡山市)、 casual dining spoon(郡山市)、コーヒーハウス トレール(郡山市)ほか |
HP | プチグリーン、casual dining spoon、コーヒーハウス トレール |
備考 | こおりやまグリーンカレー |
11. ふくしまブルブル
「ふくしまブルブル」とは、レタスの上に、醤油やコショウで味付けた豚肉をのせ、玉ねぎのスライスをトッピングした豚肉料理。福島市の老舗洋食店「レストラン ブルドック」の看板メニューで、その美味しさで、「体がブルブル震える」ことから名づけられた福島市のB級グルメです。惜しまれつつ閉店した「レストラン ブルドック」の味を、市内の飲食店11店舗で復活。各店、名店の味をアレンジして、オリジナリティ溢れるブルブルを提供しています。
取扱店 | DUCCA(デュッカ)エスパル福島店(福島市)、イタリア厨房 麦畑(福島市)、益蔵(福島市)ほか |
HP | DUCCA(デュッカ)エスパル福島店、イタリア厨房 麦畑、益蔵 |
12. だるまバーガー
photo by 福島県観光復興推進委員会
白河市は、江戸時代から縁起物として伝わる「白河だるま」が有名で、毎年2月に開催される「白河だるま市」は、日本最大規模を誇っています。「だるまバーガー」は、白河だるまをモチーフにしたハート型のバンズが可愛い白河市のご当地バーガー。白河のブランド豚「白河高原清流豚」を使用したとんかつを、白河産米粉100%のバンズでサンド。とんかつは、スパイシーなカレー風味で、もっちりとしたバンズと相性抜群です!
取扱店 | 二ノ丸茶屋(白河市) |
福島県民にお馴染みの味!福島名物の郷土菓子・おやつ
13. クリームボックス
「クリームボックス」とは、厚切りの食パンの上に、ミルク風味のクリームをたっぷりのせた郡山のご当地パン。昭和51年に市内のベーカリー「ロミオ」で考案されたもので、現在では、市内外のパン屋さんならどこでも見かける郡山市民のソウルフードです。パンの形や生地、クリームのフレーバーなど、各店、個性豊かなクリームボックスを販売しています。食べ比べしてみるのも楽しいですね!
取扱店 | ベーカリーロミオ(郡山市)、ガトーナカヤ(郡山市)、手作りパンの店 チロルガトーナカヤ(郡山市)ほか |
備考 | クリームボックス部 |
14. ままどおる
「ままどおる」は、なめらかなミルク餡をバターを使った生地で包み込んだ焼菓子。福島県民で知らない人はいない福島を代表するお菓子です。「ままどおる」とは、スペイン語で「お乳を飲む子」という意味で、しっとりとした生地に優しい味わいのミルク餡がよく合う一品です。
取扱店 | 三万石 郡山本店(郡山市) |
HP | 三万石 |
15. 柏屋 「柏屋薄皮饅頭」
「柏屋」は、嘉永5年(1852年)に創業した老舗菓子店。「柏屋薄皮饅頭」は、しっとりとした薄皮生地で、上品な小豆餡を包み込んだお饅頭。東京都の志ほせ饅頭、岡山県の大手まんぢゅうとともに、日本三大まんじゅうの1つに数えられています。
取扱店 | 柏屋 |
HP | 柏屋 |