崩れゆく廃墟の無人島「軍艦島(ぐんかんじま)」
長崎県の軍艦島が、2015年7月5日に世界文化遺産に登録されました。海底炭鉱の島として最盛期には5000人超が生活、当時は東京の約9倍もの人口密度に達するほど繁栄した島でした。
しかし、主要エネルギーが石炭から石油へと移行したことにより1974年に閉山。地上7階建ての「国内初の高層アパート」や当時の最先端であった「炭鉱施設」などが島に置き去りにされ無人島に。崩れゆく廃虚としての時を重ねていきました。
なぜ「軍艦」島なのか?
正式には「端島」という島ですが、コンクリートの岸壁で覆われ、鉄筋コンクリートの建物が立ち並ぶその外観が軍艦「土佐」に似ていることから軍艦島と呼ばれるようになりました。確かに軍艦のように見えます。
軍艦島には上陸ツアーで
島へ行くには、予約が必要な上陸ツアーに参加します。2009年4月に上陸が解禁されて以降、軍艦島を訪れた人は累計で80万人を突破、世界文化遺産にも登録され、ますます注目が集まっています。
上陸後は、220メートルの見学コースをガイドさんの解説を聞きながら巡ります。見学コースは第1~第3までの見学広場が設けられ、第1見学広場では貯炭場や、従業員住宅、第2竪坑跡などを見ることができます。
第2見学広場では、レンガ造りの建物が見え、奥には総合事務所などが残されています。
第3見学広場では1916年に建てられた日本最古の鉄筋コンクリート造りの高層住宅「30号棟アパート」などを見ることができます。
島の上陸にプラスして船で軍艦島の周囲を一周してくれるツアーもあるので、各ツアー会社をチェックしてみてください。
こちらはSONYの撮影チームがドローンで撮影した動画。一般には立ち入りできない場所も撮影された貴重な映像で、軍艦島でかつて人々が生活した痕跡を感じることができます。
名称 | 軍艦島(ぐんかんじま) |
住所 | 長崎県長崎市高島町端島 |
HP | 端島(軍艦島)公式HP |