蓬萊橋(ほうらいばし)
静岡県島田市を流れる大井川に架けられた「蓬萊橋(ほうらいばし)」。全長897.4m、通行幅2.4mの木造の橋で、世界一長い木造歩道橋としてギネス記録に認定されています。
なぜ、世界一の橋が架けられたんでしょうか?
大井川右岸にある牧之原台地は全国でも有数のお茶の生産地として知られていますが、明治維新に徳川の旧幕臣達などが中心になって開拓に励み、現在の大茶園が形成されました。蓬萊橋は1879年(明治12年)に牧之原台地の開墾のために架けられた農業用の橋で、橋ができる前は、大井川を小舟で渡らねばならず、大変な危険を伴ったそうです。
1965年(昭和40年)に橋脚のみコンクリートに変えられましたが、構造は1879年当初のまま。現在も茶園を管理するために利用されており、農道としても重要な役割を担っています。
今では珍しい賃取橋
蓬萊橋はその長さや構造に加えて、全国でも珍しい賃取橋としても知られています。大人100円、子供10円。24時間通行可能ですが、橋番が居るのが8時30分から17時00分まで。それ以外の時間帯には、橋手前にある料金箱にお金を入れてから渡ります。
幻想的な「蓬莱橋ぼんぼり祭り」
毎年5月末の土日には、蓬莱橋を舞台に「蓬莱橋ぼんぼり祭り」が開催されます。橋の欄干にぼんぼりが灯され、やさしい光りととともに橋が暗闇に浮かび上がる幻想的なお祭り。昼とは趣の違う姿を見ることができますので、こちらもおススメです。
蓬莱橋は全長897.4mから「厄なし(8974)の橋」や木造の長い橋で「長生き(長い木)の橋」とも呼ばれている縁起の良い橋でもあります。是非一度訪れてみてください。
名称 | 蓬萊橋(ほうらいばし) |
住所 | 静岡県島田市南町2-22-14 |
HP | 島田市観光協会 |