兵庫の名物といえば、何を思い浮かべるでしょうか?兵庫には、日本海・瀬戸内の海の幸を生かした郷土料理や、地元の素材を使ったご当地B級グルメ、兵庫県民にお馴染みのお菓子など、兵庫自慢の美味しい名物が盛りだくさん!今回は、兵庫県の名物ご当地グルメを12個、ご紹介します。
兵庫名物を食べる!伝統の郷土料理
1. 神戸牛
photo by 神戸観光局
兵庫県を訪れたら、外せないグルメが「神戸牛」ですね!日本三大和牛の1つに数えられる世界に誇る高級和牛で、その美しい霜降りと、とろけるような味わいが人気の一品です。「神戸牛(ビーフ)」は、江戸時代から純血の血統を守り続けている兵庫県産の但馬牛の中でも、厳しい規格基準をクリアしたものだけが、神戸牛(ビーフ)を名乗ることができるんだとか。兵庫県内で加工されている年間7万頭弱の中で、神戸ビーフは、わずか3000頭ほどだと言います。県内には、神戸牛専門の高級店からリーズナブルな価格でいただけるお店まで、様々なお店で神戸牛が楽しめます。この機会に、神戸牛を堪能してみてはいかがでしょうか?
photo by 神戸観光局
取扱店 | ステーキランド 神戸店(神戸市)、神戸牛専門店 吉祥吉 三宮店(神戸市)、神戸ステーキレストラン モーリヤ(神戸市)ほか |
HP | ステーキランド 神戸店、神戸牛専門店 吉祥吉 三宮店、神戸ステーキレストラン モーリヤ |
2. いかなごくぎ煮
「いかなごくぎ煮」とは、いかなごの稚魚を醤油、砂糖、みりん、しょうがなどで甘辛く炊いたもの。炊きあがった姿が、「古釘」に似ていることから、名づけられたんだそう。春になると、いかなごの新子漁が解禁となり、各家庭で、「いかなごくぎ煮」を作り始めることから、瀬戸内に春を告げる風物詩となっています。
取扱店 | 兵庫津 樽屋五兵衛、大黒屋、神戸伍魚福ほか |
HP | 兵庫津 樽屋五兵衛、大黒屋、神戸伍魚福 |
3. 出石(いずし)そば
photo by ひょうご観光本部
「出石(いずし)そば」は、かつて出石城の城下町として栄えた豊岡市出石町に伝わる郷土食。江戸中期に、出石藩主と信州上田藩の仙石氏との間で、お国替えがあり、信州のそば職人がこの地に、そば打ちの技術を伝えたことが始まりと言われています。出石焼きの小皿に、そばを盛りつけ、5枚を1人前として、皿そばを何枚も食べる独特な方式をとります。カツオ節や昆布でダシをとっためんつゆが一般的で、玉子・とろろ・ねぎ・大根おろし・わさびなど、薬味が豊富なところも、出石(いずし)そばの特徴となっています。現在、出石町には、50軒ほどのそば屋があり、食べ比べができるそば巡りも楽しみの1つとなっています。
取扱店 | 近又(豊岡市)、さらそば甚兵衛(豊岡市)、たくみや(豊岡市)ほか |
HP | 近又、さらそば甚兵衛、たくみや |
備考 | 出石皿そば協同組合 |
4. ぼたん鍋
photo by ひょうご観光本部
イノシシ肉の日本三大名産地の1つに数えられる兵庫県・丹波篠山地方。冬に楽しめる郷土料理が、イノシシ肉を使った「ぼたん鍋」です。イノシシ肉の切り身を大皿に並べたさまが、牡丹の花のように見えることから、その名がついたと言われています。明治時代に食肉が解禁され、丹波篠山で味噌仕立てのぼたん鍋が生まれたんだとか。その後、旧日本陸軍の歩兵隊が、この地で駐屯した際に、獲ったイノシシ肉をみそ汁にして食べたものが、現在のぼたん鍋の原型になったと言われています。冬の寒い時期にいただきたい名物鍋です。
取扱店 | ぼたん鍋専門店 ぼたん亭(篠山市)、近又(篠山市)、如月庵(篠山市)ほか |
HP | ぼたん鍋専門店 ぼたん亭、近又、如月庵 |
5. 明石焼き
photo by ひょうご観光本部
「明石焼き」は、小麦粉、浮粉(又はじん粉)、卵、ダシ汁などを混ぜ合わせた生地を銅製の天板に流し入れ、タコを入れて焼き上げた明石市の郷土料理。ダシ汁につけていただくのが特徴で、地元の明石市や東播磨地域では、玉子焼きと呼ばれ、親しまれているソウルフードです。一説には、江戸末期頃に、明石で製造されていた「明石玉」と呼ばれるかんざしや首飾りなどに使用される装飾品が、明石焼きの起源になったのではないかと言われています。明石市内には、明石焼きのお店が70軒以上あり、各店自慢の味を提供しています。
取扱店 | ふなまち(明石市)、明石玉子焼き 今中(明石市)、本家きむらや(明石市)ほか |
HP | ふなまち、明石玉子焼き 今中、本家きむらや |
6. 揖保乃糸
「揖保乃糸」は、「播磨の小京都」と称される兵庫県たつの市に伝わる伝統の手延べそうめん。播州地方でのそうめんの歴史は古く、今から600年ほど前の室町時代の古文書にも登場しており、江戸時代後期に、龍野藩がそうめん作りを奨励したと言われています。厳選した小麦と赤穂の塩を原料にした生地を、よりをかけながら延ばしてから生地を寝かせ、よりと寝かし(熟成)の作業を何度も繰り返して引き伸ばし、乾燥させて作られます。原料やめんの細さ、製造時期によって、特級・上級・播州小麦など、いくつかの等級があり、帯の色によってランク付けされています。
取扱店 | 揖保乃糸資料館 そうめんの里 レストラン「庵」(たつの市)、山菜料理 すくね茶屋(たつの市)、そうめん処 霞亭(たつの市)ほか |
HP | 揖保乃糸資料館 そうめんの里 レストラン「庵」 |
備考 | 揖保乃糸 |
兵庫のソウルフード!兵庫名物のご当地グルメ
7. そばめし
photo by 神戸観光局
「そばめし」とは、焼きそばの麺を短く切って、ご飯と炒めた神戸のB級グルメ。昭和30年代に、神戸・長田のお好み焼き屋「青森」で、焼きそばを作っていた店主に、お客さんが、弁当で残った冷や飯を混ぜてほしいとリクエストしたことから、生まれたメニューです。牛すじとこんにゃくを甘辛く煮た長田名物「ぼっかけ」を組み合わせ、スパイシーなソースで仕上げるお店も多いそう。現在、長田周辺のお好み焼き屋や鉄板焼き屋さんで、名物のそばめしを提供しており、独自のこだわりの味を競い合っています。
取扱店 | 青森(神戸市)、長田タンク筋(神戸市)、美作(みさく)(神戸市)ほか |
HP | 長田タンク筋、美作 |
8. 姫路おでん
「姫路おでん」は、おでんに生姜醤油をかけていただく姫路のご当地グルメです。昭和初期に姫路の浜手地域で、甘辛い関東風のおでんに生姜醤油をつけて食べたのが始まりと言われています。昭和初期頃、白浜町(現姫路市)が生姜の産地だったこと、隣接しているたつの市が醤油の産地であったことから、独特な食文化が生まれたと考えられています。生姜醤油は、おでんの上からかけても、小皿に入れてつけて食べてもOK。姫路市周辺では、居酒屋やおでん専門店など、約50店舗の飲食店で提供されています。
取扱店 | 十七八(となはち)(姫路市)、酒饌亭 灘菊 かっぱ亭(姫路市)、能古(のこ)(姫路市)ほか |
HP | 酒饌亭 灘菊 かっぱ亭 |
備考 | 姫路おでん普及委員会 |
9. 淡路島牛丼
海の幸・山の幸に恵まれた食材の宝庫だということから、古くから御食国(みけつくに)と呼ばれてきた淡路島。「淡路島牛丼」は、淡路島産のお米、牛肉、玉ねぎを使用した贅沢な牛丼です。甘みの強い淡路島産の玉ねぎ、淡路島が誇るブランド和牛「淡路牛」、香り高い淡路米の最強の食材がコラボした絶品のご当地丼!島内の飲食店50店舗以上で、各店こだわりが詰まった淡路島牛丼を提供しています。
取扱店 | あわじ和牛亭(淡路市)、淡路ごちそう館 御食国(洲本市)、麺乃匠 いづも庵(淡路市)ほか |
HP | あわじ和牛亭、淡路ごちそう館 御食国、麺乃匠 いづも庵 |
備考 | 淡路島牛丼プロジェクト |
10. かつめし
加古川名物の「かつめし」は、平たくしたビーフかつをご飯の上にのせ、デミグラス系のソースをかけたもの。ゆでキャベツを添えるのが一般的です。戦後まもなく、加古川駅前の食堂が「お箸で気軽に食べることができる洋食」との想いから考案したメニューで、現在、加古川市内には、100軒以上のお店がかつめしを提供しています。モスバーガーやポテトチップスにも、加古川かつめしのフレーバーが登場するなど、全国的にも知名度が高いB級グルメです。
取扱店 | 本家かつめし亭(加古川市)、かつめしいろはーず(加古川市)、ラッキー食堂(加古川市)ほか |
HP | 本家かつめし亭、かつめしいろはーず |
備考 | 加古川観光協会かつめしまっぷ |
11. にくてん
photo by facebook/TakasagoTAVB
「にくてん」とは、兵庫県南東部に位置する高砂市で食べられているお好み焼きのこと。具材に、甘辛く煮込んだスジ肉とコンニャク、ジャガイモなどを使うのが、最大の特徴です。大阪風お好み焼きとは異なり、生地の上に、具材をのせて重ね焼いて作ります。もともと、おでんを食べた翌日に作った家庭料理から生まれたご当地グルメで、すじ肉と天かすが入っていることから、その名が付けられたと言われています。現在、市内のお好み焼き屋さん12店舗で、にくてんの提供を行っています。
取扱店 | ミナミ(高砂市)、木曽路(高砂市)、きくらく(高砂市)ほか |
備考 | にくてん喰わん会 |
兵庫県民にお馴染みの味!兵庫名物の郷土菓子・おやつ
12. 塩味饅頭
「塩味饅頭」は、赤穂特産の塩を効かせたこし餡を、落雁などに使われる寒梅粉の生地で包みこんだお饅頭。赤穂で生まれた兵庫県を代表する銘菓です。明和年間に創業した老舗和菓子店「元祖播磨屋」が、赤穂の海に沈む夕日をイメージして作ったのが始まりです。もともと、「汐見まん志う」という名でしたが、赤穂藩の進言もあり、「塩味饅頭」と名を変え、以後160年以上もの間、親しまれています。
取扱店 | 播磨屋(赤穂市)、総本家かん川(赤穂市)、潮見堂本店(赤穂市)ほか |
HP | 播磨屋、総本家かん川、潮見堂本店 |