岩手県の最南端に位置する一関市(いちのせき)。栗駒山、猊鼻渓や厳美渓などの美しい自然が魅力で、世界遺産の平泉や三陸地域の観光拠点としても便利なロケーションです。そこで今回は、一関の定番から穴場までの観光スポットや季節のイベント、地元の名産品などをご案内しながら、岩手県一関市の魅力をご紹介します。
定番から穴場まで!一関の観光スポット18選
1. 猊鼻渓
photo by 一関観光協会
北上川支流の砂鉄川が石灰岩を浸食してできた約2kmの渓谷で、両岸には高さ約50mの断崖がそびえ立っています。名物の舟下りでは船頭が唄う「げいび追分」を聞きながら、渓谷に映える新緑、藤の花、紅葉、こたつ舟での雪景色など四季折々の風景を楽しむことがでいます。
photo by 一関観光協会
名称 | 猊鼻渓 |
住所 | 岩手県一関市東山町長坂町 |
地図 | Googleマップ |
2. 厳美渓
photo by 一関観光協会
栗駒山を源に流れる磐井川が巨岩を侵食して作り上げた自然の渓谷美で、約2kmにわたって奇岩、怪岩、深淵、甌穴に滝と変化に富んだ景観が続きます。厳美渓は古くから景勝地として知られ、江戸時代には伊達正宗公もその美しさを称賛したと伝わり、現在では国指定名勝・国指定天然記念物に指定されています。春は満開の桜、夏には新緑と涼しげな渓流のせせらぎ、秋には色づく紅葉、冬には水墨画を思わせる景色が広がり、四季折々の風情が楽しめます。
photo by 一関観光協会
名称 | 厳美渓 |
住所 | 岩手県一関市厳美町字滝の上地内 |
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3. 岩手サファリパーク
photo by 岩手県観光協会
マイカーや園内バスで入場し、ライオンやトラ、キリン、ラマなど約70種類700頭羽の動物たちを間近で見ることができます。キリンやシマウマなどの草食動物には直接エサを与えることもできます。世界のモンキーセンターでは、サル劇場やフラミンゴショーなどが行われ、1日中楽しむことができる動物のテーマパークです。
photo by 岩手県観光協会
名称 | 岩手サファリパーク |
住所 | 岩手県一関市藤沢町黄海字山谷121-2 |
電話 | 0191-63-5660 |
時間 | 9時30分~17時 水曜日休園 |
料金 | 一般:2700円、3歳以上小学生以下:1500円 |
HP | 岩手サファリパーク |
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4. 石と賢治のミュージアム
photo by 岩手県観光協会
石の世界に魅せられた宮沢賢治のミュージアムです。幼少の頃から石や鉱物採集に熱中していた賢治のあだ名「石ッコ賢さん」にちなんで、世界の鉱物・化石が数多く展示されているほか、晩年期の宮沢賢治が技師として働いた「旧東北砕石工場」の資料展示や「雨ニモマケズ」が生まれるまでの軌跡が写真や手紙などで分かりやすく解説されています。
photo by 岩手県観光協会
名称 | 石と賢治のミュージアム |
住所 | 岩手県一関市東山町松川字滝ノ沢149-1 |
電話 | 0191-47-3655 |
時間 | 9時~17時 月曜日休館 |
料金 | 一般:300円、高校・大学生:200円、中学生以下:無料 |
HP | 石と賢治のミュージアム |
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5. 栗駒山(須川岳)
photo by 一関観光協会
標高1627m、栗駒国定公園の主峰栗駒山は宮城県、秋田県、岩手県の三県にまたがる山で、岩手県では須川岳とも呼ばれています。6月~7月は可憐な高山植物、9月末からは山を色鮮やかに染め上げる紅葉と、多くの登山客で賑わいを見せます。
photo by 一関観光協会
名称 | 栗駒山(須川岳) |
住所 | 岩手県一関市厳美町祭畤山国有林内 |
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6. 館ヶ森アーク牧場
photo by 一関観光協会
館ヶ森アーク牧場は、約100haの広大な自然の中で農業体験や動物達と触れ合うことができる観光型の牧場です。 5月にはレインボーガーデンに約3万本のチューリップが満開になり、初夏にはハーブガーデンのラベンダーが一面に咲き誇ります。
photo by 一関観光協会
名称 | 館ヶ森アーク牧場 |
住所 | 岩手県一関市藤沢町黄海字衣井沢山9-15 |
電話 | 0191-63-5100 |
時間 | 10時~18時(1月~3月は17時まで) |
料金 | 一般:800円、4歳から小学生:400円 |
HP | 館ヶ森アーク牧場 |
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7. 東山和紙・紙すき館
photo by 旅時間
東山和紙は、平泉藤原文化の遺産の1つとして800年の伝統を誇る伝統工芸です。紙すき館では、和紙でつくられた愛らしい人形や小物などが展示販売されています。また、簡単な紙すき体験ができ、好みの色や木の葉をのせた自分だけの和紙を作ることができます。
photo by 旅時間
名称 | 東山和紙・紙すき館 |
住所 | 岩手県一関市東山町長坂字町390 |
電話 | 0191-47-2424 |
時間 | (4~11月)9時~17時(無休)/(12~3月)10時~15時(不定休) |
HP | 東山和紙・紙すき館 |
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8. 道の駅 厳美渓
厳美渓や一関温泉郷へ続く、国道342号沿いにある道の駅です。産直施設には、地元の新鮮な農産物から工芸品までが豊富に揃い、一関の食文化を紹介する餅文化展示室やもち料理が楽しめるレストランなどがあります。
名称 | 道の駅 厳美渓 |
住所 | 岩手県一関市厳美町字沖野々220-1 |
電話 | 0191-29-2000 |
時間 | (3月~10月)9時~18時 無休 /(11月~3月)9時~17時ま 第3水曜日定休 |
HP | 道の駅 厳美渓 |
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9. 須川高原温泉
photo by 岩手県観光協会
須川温泉は、毎分6000Lの湧出量を誇る豊富な湯量が自慢。栗駒山の山麓、標高1126mに位置し、日本でも稀な強酸性のお湯が特徴で、江戸時代より湯治場として親しまれてきました。
photo by 岩手県観光協会
名称 | 須川高原温泉 |
住所 | 岩手県一関市厳美町祭畤山国有林内 |
電話 | 0191-23-9337 |
時間 | (日帰り入浴)内湯:9時~16時、露天風呂:6時~21時 |
料金 | (日帰り入浴料) 大人:700円、子ども:350円 |
HP | 須川高原温泉 |
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10. 夫婦石(天王山公園)
photo by 一関観光協会
天王山公園の入口ある奇石です。男性を象徴する周囲10m、高さ5mの巨大な黒御影石とその隣に寄り添うように女性を象徴する岩があり夫婦石と呼ばれています。夫婦和合の神、万物創造の神とされ、全国から多くの夫婦やカップルが参拝に訪れています。
名称 | 夫婦石(天王山公園) |
住所 | 岩手県一関市千厩字石堂地内 天王山公園入口 |
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11. 室根山
photo by 一関観光協会
室根山は県立自然公園に指定され、ツツジの群落と広い展望が楽しめる自然豊かな山です。数万本のヤマツツジが自生し、6月頃になると一斉に咲き誇り、真っ赤なヤマツツジの絨毯が一面に広がります。
photo by 一関観光協会
名称 | 室根山 |
住所 | 岩手県一関市室根町折壁字室根山 |
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12. アストロ・ロマン大東
photo by 一関観光協会
アストロ・ロマン大東は、室根山山麓の大自然を生かした森林レクリエーション施設です。広大な敷地内には、7つのMTBトレール、フィールドアスレチック、全長101mの滑り台、オリエンテーリングコースなどがあります。また、バーベキューエリアやログハウス、山小屋、キャンプ場の宿泊施設もあるので、大人から子供まで1日中楽しむことができます。
名称 | アストロ・ロマン大東 |
住所 | 岩手県一関市大東町大原字山口51-137 |
電話 | 0191-72-2860 |
時間 | (4月~11月)9時~17時 火曜日定休 |
料金 | アクティビティにより異なる |
HP | アストロ・ロマン大東 |
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13. きらら根室山天文台
室根山山頂近くの展望休憩所の屋上に設置された天体ドーム。口径50cmの反射式望遠鏡と15cmの屈折式サブ望遠鏡による壮大な天体の世界が楽しめます。
名称 | きらら根室山天文台 |
住所 | 岩手県一関市室根町折壁字室根山1-146 |
電話 | 0191-64-3700 |
時間 | (4月~8月)13時~17時、19時30分~21時30分/(9月~11月)13時~16時30分、19時~21時30分 ※火・水曜日休館 |
料金 | 一般:310円、小・中学生:150円、幼児:無料 |
HP | きらら根室山天文台 |
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14. 千厩酒のくら交流施設
photo by 一関観光協会
国登録有形文化財・旧横屋酒造の佐藤家住宅を活用した歴史・文化・観光のコミュニティ施設です。館内では洋風材と白壁の西洋館や、ケヤキを使った土蔵造りの和風建築など、大正浪漫漂う空間を見学することができます。
名称 | 千厩酒のくら交流施設 |
住所 | 岩手県一関市千厩町千厩字北方134 |
電話 | 0191-53-2070 |
時間 | (見学)10時~16時 月曜定休 |
料金 | 入館無料 |
HP | 千厩酒のくら交流施設 |
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15. 芦東山記念館
日本の刑法思想の先駆者である芦東山(あしとうざん)に関する資料を収集・保存・展示する記念館です。「無刑録」 「学びの時代」「仙台・江戸仕官時代」「幽居時代」「渋民時代」「東山を慕う人々」など、テーマごとに東山の生涯や業績を知ることができます。
名称 | 芦東山記念館 |
住所 | 岩手県一関市大東町渋民字伊勢堂71-17 |
電話 | 0191-75-3861 |
時間 | 9時~17時(入館は16時30分まで) 月曜日休館 |
料金 | 一般:300円、大学・高校生:200円、中学生以下:無料 |
地図 | Googleマップ |
16. 観福寺
建久2年(1191)、工藤祐経の嫡男・犬房丸が寺を建立、円長法印を迎えて開山したといわれています。観音堂へ登る石段は、橋状となっており、東北地方では大変珍しい造りとなっています。平泉を脱出した義経主従がこの寺に投宿し、その礼として義経四天王の一人「亀井六郎重清」が残したと伝わる笈を所蔵しています。
名称 | 観福寺 |
住所 | 岩手県一関市大東町猿沢字野田前37 |
地図 | Googleマップ |
17. 世嬉の一 酒の民俗文化博物館
「酒の民俗文化博物館」は、大正時代の酒蔵を利用した博物館です。創業当時の面影を今に残す貴重な土蔵で、東北一の規模といわれています。館内には酒作り道具や米作りの資料が展示され、杜氏部屋なども見ることができます。併設する「蔵元レストラン 世嬉の一」では、餅料理をはじめとする郷土料理や、自社で醸造しているビールや清酒を味わうことができます。
名称 | 世嬉の一 酒の民俗文化博物館 |
住所 | 岩手県一関市田村町5-42 |
電話 | 0191-21-1144 |
時間 | 9時~17時 |
料金 | 一般:300円、小・中学生:200円 |
HP | 世嬉の一 |
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18. 舘山公園
photo by 岩手県観光協会
江刺氏居城跡にある「舘山公園」。千厩町を見下ろす景観が素晴らしく、桜の名所として知られています。春には、ソメイヨシノやシダレザクラなどが順に咲き始め、多くの花見客で賑わいを見せます。
名称 | 舘山公園 |
住所 | 岩手県一関市千厩町千厩字舘山地内 |
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一関市周辺の観光に便利でお得な乗車券
19. 一関×平泉 One day BusPassport(ワンデー・バス・パスポート)
一関市周辺の周遊観光には、一関・平泉エリアの路線バスが一日乗り放題の「一関×平泉 One day BusPassport(ワンデー・バス・パスポート)」がお得で便利です。一日1000円で、一関市内はもちろん、世界遺産の平泉まで巡れるお得な乗車券です。
一関のご当地グルメや銘菓もどうぞ
20. 郭公だんご
photo by 岩手県観光協会
厳美渓の名物として知られる郭公屋の「空飛ぶお団子」。厳美渓の休憩所からワイヤーロープでつながれた籠に代金を入れて合図の板を叩くと、対岸の店から団子とお茶が送られてくる名物団子です。
photo by 岩手県観光協会
21. 亀の子せんべい
創業明治36年、一関の老舗菓子店「亀の子せんべい本舗 大浪」。お店の名前にも入っている「亀の子せんべい」は、その名の通り、亀の甲羅の形をしたお煎餅に、練った黒ごま餡を塗ったもの。カリッとした食感と、ごまの風味、上品な甘さが人気の一関銘菓です。
一関の伝統の祭りや季節のイベント
22. 一関夏まつり
photo by 一関観光協会
「一関夏まつり」は、各商店街が競い合う大型の七夕飾りが自慢の七夕まつり、市民参加の“くるくる踊り”の大パレード、神輿祭などの行事が3日間に渡って行われます。磐井川河畔では花火大会も行われ、一関の夏の夜空を鮮やかに彩ります。
photo by 一関観光協会
名称 | 一関夏まつり |
日程 | 毎年8月第1金・土・日曜日 |
会場 | 岩手県一関市大町・錦町ほか |
23. 全国地ビールフェスティバル in 一関
photo by 一関観光協会
全国の地ビールが一関に集結する日本最大規模の地ビールフェスティバルです。地ビールのほか、地産のおつまみがいただける暑い夏にぴったりのイベントです。
photo by 一関観光協会
名称 | 全国地ビールフェスティバル in 一関 |
日程 | 毎年8月中旬 |
会場 | 岩手県一関市大手町2−16 一関文化センター前広場 |
HP | 全国地ビールフェスティバル in 一関 |
24. みちのくあじさいまつり
photo by 一関観光協会
みちのくあじさい園はあじさいの名所として知られ、見頃の時期には約250種25,000株のあじさいが咲き誇ります。杉林に囲まれた約1.5kmの散策路の両側に、色とりどりのあじさいが咲き、マイナスイオンたっぷりの中では森林浴も楽しめます。
名称 | みちのくあじさいまつり |
日程 | 毎年6月下旬~7月下旬 |
料金 | (まつり期間)大人:1000円、子ども:200円 |
会場 | 岩手県一関市舞川原沢111 みちのくあじさい園 |
HP | みちのくあじさい園 |
25. 花と泉の公園 ぼたん・しゃくやく祭り
photo by 一関観光協会
「花と泉の公園」は、東北最大の広さを誇り、約300種5000本の牡丹と、約60種3500株のシャクヤクが華やかな花を咲かせます。早咲きから遅咲きまで様々の品種があるので、長い期間、色鮮やかな牡丹とシャクヤクを楽しむことができます。
photo by 一関観光協会
名称 | 花と泉の公園 ぼたん・しゃくやく祭り |
日程 | 毎年4月下旬~6月中旬 |
会場 | 岩手県一関市花泉町老松字下宮沢159-1 花と泉の公園 |
HP | 花と泉の公園 |
26. 千厩夏まつり
photo by facebook.com/senmaya.natsumatsuri
一関市千厩地区の夏の風物詩「千厩夏まつり」では、千厩商店街が色とりどりの七夕飾りで飾られ、郷土芸能の披露や盛岡さんさ・よさこいなどの招待イベントなど数多くのイベントが開催されます。夜には華やかな山車が町を練り歩き、鮮やかな衣装に身を包んだ踊り手2千人が太鼓の演奏に合わせて「千厩小唄」「千厩音頭」を披露します。
名称 | 千厩夏まつり |
日程 | 毎年7月下旬 |
会場 | 岩手県一関市千厩町千厩 千厩商店街 |
HP | 千厩夏まつり |
27. 春・秋の互市
photo by 一関観光協会
藩政時代に行われていた物々交換の市が始まりとされる互市は、約200年の歴史を誇る伝統ある市です。毎年、春と秋に開催され、花泉駅前通りは約100の露店が立ち並び、多くの買い物客で賑わいます。
名称 | 春・秋の互市 |
日程 | (春)毎年4月上旬、(秋)毎年11月上旬 |
会場 | 岩手県一関市花泉町花泉 |
28. せんまやひなまつり
photo by 一関観光協会
春の風物詩でもある「せんまやひなまつり」。国の有形文化財である千厩酒のくら交流施設では、明治・大正時代のひな人形やつるし雛が飾られます。千厩商店街でもそれぞれ趣向を凝らしたひな飾りを展示し、町全体が色鮮やかなひなまつりを盛り上げます。
名称 | せんまやひなまつり |
日程 | 毎年2月上旬~3月上旬 |
会場 | 岩手県一関市千厩町(千厩酒のくら交流施設、千厩商店街) |
29. 磐井清水若水送り
photo by 一関観光協会
かつて藤原秀衡公が元旦の早朝に磐井清水の若水を汲ませ、平泉柳之御所まで届けさせ、1年の邪鬼を振り払ったと言われる伝説に基づいた元旦行事です。古式ゆかしい装束に身を包んだ一行が、東山町の磐井清水の若水を汲み、平泉中尊寺までの約20kmの道のりを厳寒の中、歩いて届けます。
名称 | 磐井清水若水送り |
日程 | 毎年1月1日 |
会場 | 岩手県一関市東山町松川卯入道 (集合場所:松川市民センター) |
30. 大東大原水かけ祭り
photo by 一関観光協会
大東大原水かけ祭りは、極寒の中、厄年の男達が裸で町の中を走り抜け、桶を持って待ち構えていた人々が、男達めがけて水を浴びせるという奇祭。江戸時代にあった明暦の大火に由来し、火防祈願、無病息災、大願成就を祈願して行われています。
photo by 一関観光協会
名称 | 大東大原水かけ祭り |
日程 | 毎年2月11日 |
会場 | 岩手県一関市大東町大原 大原商店街ほか |
最後に
一関を代表する名勝地である猊鼻渓と厳美渓。四季折々の景観とともに、猊鼻渓の名物の舟下りや、厳美渓の名物である空飛ぶお団子「郭公だんご」は外せませんね。また、動物たちと触れ合える、岩手サファリパークや館ケ森アーク牧場もおすすめです。岩手・一関へ観光に出かける際には是非参考にしてみてください。