香川の名物といえば、何を思い浮かべるでしょうか?香川には、瀬戸内海の海の幸を生かした郷土料理や、地元の素材を使ったご当地B級グルメ、香川県民にお馴染みのお菓子など、香川自慢の美味しい名物が盛りだくさん!今回は、香川県の名物ご当地グルメを12個、ご紹介します。
香川名物を食べる!伝統の郷土料理
1. 讃岐うどん
photo by 香川県観光協会
香川名物と言えば、「讃岐うどん」ですね!香川県は、1人当たりのうどん消費量が日本一で、「うどん県」と呼ばれるほど!香川県のうどんの起源は諸説ありますが、今から1200年ほど前に、弘法大師空海が、うどん作りに適した小麦の栽培方法と製麺技術を中国から持ち帰ったと伝えられています。香川名物「讃岐うどん」の最大の特徴は、コシの強さとのど越しの良さ!県内には、讃岐うどんを提供するお店が600軒以上もあり、かけ、釜揚げ、ざる、ぶっかけ、生醤油など、様々な食べ方があります。うどん店巡りも、香川観光の楽しみの一つとなっています。
photo by 香川県観光協会
取扱店 | 日の出製麺所(坂出市)、長田 in 香の香(善通寺市)、蒲生うどん(坂出市)ほか |
HP | 日の出製麺所、長田 in 香の香、蒲生うどん |
2. オリーブ牛料理
photo by 香川県観光協会
「オリーブ牛」とは、香川で古くから飼育されてきた「讃岐牛」に、採油後の小豆島産のオリーブ果実を配合した特別な餌を与えて育てたプレミアムな黒毛和牛。オリーブに含まれるオレイン酸と抗酸化成分により、コクのある旨味と、ヘルシーで柔らかな肉質が特徴です。ステーキや焼肉はもちろん、煮込み料理にしても美味しくいただけるそう。香川県が誇る、新定番のブランド牛です。
photo by 香川県観光協会
取扱店 | 焼肉なかむら本店(高松市)、焼肉やまと(高松市)、ステーキハウス 一牛(高松市)ほか |
HP | 焼肉なかむら、焼肉やまと、ステーキハウス 一牛 |
備考 | 讃岐牛・オリーブ牛振興会 |
3. 小豆島そうめん
photo by 香川県観光協会
「小豆島そうめん」は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島で作られてきた手延べそうめん。一般の手延べそうめんは、生地を延ばす際に植物油を使うのに対し、「小豆島そうめん」は、特産品のごま油を使用するため、独特の風味と食感が特徴です。小豆島のそうめん作りは、今から400年ほど前の江戸時代に、小豆島の島民が、奈良県三輪地方でそうめんの製法技術を島に持ち帰ったのが始まりです。小豆島は、小麦に適した気候と瀬戸内海の塩、名産品のごま油が豊富にとれるなど、そうめん作りに適した環境から、そうめん作りが盛んに行われるようになったと言われています。
photo by 香川県観光協会
取扱店 | 作兵衛(小豆島町)、なかぶ庵(小豆島町)、手延べそうめん館(小豆島町)ほか |
HP | 作兵衛、なかぶ庵、手延べそうめん館 |
4. オリーブハマチ料理
小豆島は、日本のオリーブ栽培発祥の地で、国産オリーブ生産量の9割以上を香川県が占めています。「オリーブハマチ」は、オリーブの葉の粉末を混ぜた餌を与えた養殖のハマチです。香川県は、ハマチ養殖発祥の地でもあり、「オリーブハマチ」は、日本で初めてハマチ養殖に成功した野網和三郎氏の生誕100周年とハマチ養殖80周年を記念して誕生しました。オリーブの葉に含まれるポリフェノールの成分により、プリプリとした歯ごたえの良さとさっぱりとした脂のりが特徴。毎年、9月中旬から1月上旬にかけて販売が解禁となります。
取扱店 | 道の駅 源平の里むれ 海鮮食堂 じゃこや(高松市)、いただきさんの海鮮食堂(高松市)、酒と料理のなつ(高松市)ほか |
HP | 道の駅 源平の里むれ 海鮮食堂 じゃこや、いただきさんの海鮮食堂、酒と料理のなつ |
5. あんもち雑煮
「あんもち雑煮」は、大根や人参などの具材と、餡入りの丸餅を入れた白味噌仕立てのお雑煮。砂糖は、江戸時代に高松藩が奨励した特産品でしたが、庶民にとっては高級品でした。せめて、おめでたい正月くらいは砂糖を使ったものを食べたいとの想いからあん入りの餅を雑煮として食べるようになったと伝えられています。全国的にも珍しい甘いお雑煮で、香川のお正月には欠かせない料理。農林水産省が選定した「郷土料理百選」に、讃岐うどんとともに紹介されている香川県を代表する郷土料理です。
取扱店 | 栗林公園 日暮亭(高松市)、甘味茶屋 ぶどうの木(高松市)、桃太郎茶屋(高松市)ほか |
HP | 栗林公園 日暮亭、桃太郎茶屋 |
香川のソウルフード!香川名物のご当地グルメ
6. 骨付鳥
「骨付鳥(ほねつきどり)」は、味付けした骨付きの鶏もも肉を丸ごと1本、豪快にいただく丸亀市発祥のご当地グルメ。皮はパリパリに、内側はジューシーに仕上げ、スパイシーな味わいがたまらない一品です!市内の居酒屋「一鶴」の創業者が、ハリウッド映画でフライドチキンにかぶりつく女優の姿をヒントに、創り出したのが始まりです。「おや(おやどり)」と「ひな(わかどり)」の2種類あり、「おや」は、しっかりとした噛み応え、「ひな」は、身がふっくら柔らかく、食べやすいのが特徴で、それぞれ違った味わいが楽しめます。お店によって、下味やスパイスの配合、焼き方などに違いがあり、個性溢れる骨付鳥を提供しています。色々なお店をめぐって、食べ比べしてみるのも楽しいですね!
取扱店 | 骨付鳥 一鶴 丸亀本店(丸亀市)、さぬき名物骨付鳥 田中屋(琴平町)、りぶや 丸亀本店(丸亀市)ほか |
HP | 骨付鳥 一鶴、さぬき名物骨付鳥 田中屋、りぶや |
備考 | 全力鶏 |
7. ひしお丼
photo by 小豆島観光協会
小豆島は、江戸時代から続く醤油の名産地。島内には、木桶での醤油造りが行われている醤油蔵や醤油・佃煮工場が軒を連ねるエリアがあり、「醤の郷(ひしおのさと)」と呼ばれ、歴史的な景観が楽しめる観光スポットとなっています。「ひしお丼」は、醤の郷(ひしおのさと)で作られる伝統の味を詰め込んだ小豆島のご当地丼ぶり。基本ルールは、醤の郷(ひしおのさと)で作った醤油やもろみを使うこと、小豆島の魚介、野菜、オリーブなどの地元食材を使うこと、箸休めにオリーブか佃煮を使うこと、の3つのルールが定められています。丼ぶり1杯で、小豆島の海の幸、山の幸をふんだんに楽しめるご当地グルメとなっています。
取扱店 | 瀬戸よ志(小豆島町)、創作料理 野の花(小豆島町)、小豆島オリーブ園 オリーブパレス(小豆島町)ほか |
HP | 瀬戸よ志、創作料理 野の花、小豆島オリーブ園 オリーブパレス |
8. たこ判
「たこ判」とは、タコ・キャベツ・卵などの具材をたっぷり入れた大判焼きサイズのたこ焼きのこと。香川県西部にある三豊市仁尾町(におちょう)のB級グルメです。「元祖たこ判 小前」が、今から30年程前に考案したもので、「大きなタコ焼きが食べたい」との学生からのリクエストから生まれたメニューです。ボリューム感たっぷりで、値段も安いことから、子供や学生のおやつとして親しまれています。
取扱店 | 元祖たこ判 小前(三豊市)、たかはた(綾川町)、住友(善通寺市)ほか |
HP | 元祖たこ判 小前 |
9. 讃岐餃子
「讃岐餃子」は、香川県産の食材を皮と具材に使用した新名物のご当地餃子。讃岐うどんのために開発された小麦「さぬきの夢」で作った皮を使用し、オリーブ豚(とん)や季節の地元野菜を具材に使うなど、香川県産の食材を積極的に使用することが基本ルールとなっています。包む具材や、水・焼き・蒸しなどの調理方法は、独自のアレンジが可能。現在、県内の中華料理店やラーメン店を中心とした飲食店17店舗で、各店、創意工夫したオリジナルの讃岐餃子を提供しています。
取扱店 | 中国料理 青山(高松市)、こだわりラーメン あぶらや(高松市)、琥珀(高松市)ほか |
10. ぴっぴ飯
「ぴっぴ飯」とは、刻んだうどんやたくあんをご飯と炒めて、うどんダシを効かせた坂出のB級グルメです。「ぴっぴ」とは、赤ちゃん言葉で「うどん」のこと。昭和40年代に、残ったうどん玉と冷ご飯、冷蔵庫にある余り物で作った家庭料理が始まり。もともと坂出市内には、製麺所が多く、製麺所で買ってきたうどん玉とあり合わせのものをおやつ代わりに子供たちに食べさせていたと言います。うどん県ならではのご当地グルメです。
取扱店 | お食事処あつし亭(坂出市)、手打ちうどんてっちゃん(坂出市)、津田の松原サービスエリア上下線ほか |
HP | 手打ちうどんてっちゃん、津田の松原サービスエリア上下線 |
備考 | さかいでぴっぴ飯普及会 |
香川県民にお馴染みの味!香川名物の郷土菓子・おやつ
11. おいり
photo by 香川県観光協会
「おいり」は、古くから西讃岐地方で受け継がれてきた嫁入り菓子。初代丸亀藩主・生駒親正公の姫君が輿入れした際、ある百姓が5色の餅花を煎って作ったあられを献上したのが始まりと言われています。色とりどりのまぁるい玉状の餅菓子と小判型のお煎餅が入った縁起の良い伝統菓子。外側はサクッとしていますが、口に入れるとスーっと溶けてしまう繊細なお菓子です
取扱店 | 山下おいり本舗(三豊市)、寳月堂(丸亀市)、菓子工房 遊々椿()ほか |
HP | 山下おいり本舗、寳月堂、菓子工房 遊々椿 |
12. 和三盆糖
photo by 香川県観光協会
「讃岐和三盆糖」は、江戸時代に、8代将軍徳川吉宗が糖業を奨励したことから生まれた香川県の名産品です。讃岐和三盆は、在来種の竹糖(ちくとう)と呼ばれるサトウキビを原料に作られます。サトウキビの搾汁液から白下糖が作られた後、砂糖の結晶を研いで丸くして、木製の圧搾機にかけては盆の上で手もみして不純物を取り除き、圧搾・糖蜜を抜く工程を繰り返すことで作られます。「和三盆」は、この盆の上で3日間研ぐことから名付けられたと言います。和三盆糖をさまざまな木型に入れて作る干菓子は、お茶に合うお菓子として、親しまれています。
取扱店 | 三谷製糖羽根さぬき本舗(東かがわ市)、きさらぎ(丸亀市)、ばいこう堂(東かがわ市)ほか |
HP | 三谷製糖羽根さぬき本舗、きさらぎ、ばいこう堂 |