尻屋崎の「寒立馬(かんだちめ)」
青森県東通村の「尻屋崎」。一帯は広大な草原で、先端には日本最大級の明るさを誇る白亜の灯台が立ち、空、海、草原のコントラストが美しく、牧歌的な風景が広がる下北半島北東端の地。
その尻屋崎に放牧されている「寒立馬」と呼ばれる馬たちのことをご存知でしょうか?「寒立馬」は、その名が示すように厳しい冬にも耐えられるたくましい体格が特徴的な農用馬。1995年には9頭まで激減して絶滅の危機にありましたが、その後、保護対策が行われ、現在は青森県の天然記念物に指定されています。
厳冬の風雪に耐え春を待つ姿
春から秋にかけては尻屋崎の草原でのんびりと過ごしますが、12月~3月の厳寒期は尻屋崎が閉鎖され、防風林で囲まれた越冬放牧地の「アタカ」に移動し、春が訪れるのを待ちます。
春に母馬のそばを飛び跳ねる仔馬の姿も愛くるしいのですが、「寒立馬」が最も印象に残る季節は冬。津軽海峡と太平洋を背景にした真っ白な雪原に立つ「寒立馬」。厳冬の風雪に耐え、春を待つ哀愁漂う姿に、感動すら覚えます。
とても穏やかで人懐っこい性格の寒立馬ですが、近寄る際には十分に注意してくださいね。
写真提供:青森県観光連盟
名称 | 尻屋崎・寒立馬(しりやざき・かんだちめ) |
住所 | 青森県下北郡東通村尻屋 |
日程 | 4月1日~11月30日 ※1~3月は寒立馬は、越冬放牧地の「アタカ」に移動 |
HP | 青森県観光連盟 |