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日本は美しい四季に恵まれ、四季折々に違った姿を見せる観光名所がたくさんあります。今回は「春夏秋冬訪れたい日本の名所」のシリーズ第26弾として、四季を通じて美しい表情を見せる京都の「高台寺」をご紹介します。
高台寺(こうだいじ)
慶長11年(1606)、豊臣秀吉の正室・北政所ねねが秀吉の菩提を弔うために開創した臨済宗の古刹「高台寺」。
photo by flickr/PV9007 Photography
創建当初は、当時の政治的配慮により徳川家康からの多大な援助もあり、寺観は壮麗をきわめましたが、度重なる火災に遭い多くは失われました。今は開山堂、霊屋、傘亭、時雨亭、表門、観月台などが現存し、桃山様式の創建当時の面影を残しています。
ねねが埋葬されている霊屋には、秀吉とねねの坐像が安置され、内陣に施された蒔絵文様は、「高台寺蒔絵」として知られています。
傘亭と時雨亭は、千利休の意匠で伏見城から移築されたもの。いずれも国の重要文化財に指定されています。
開山堂の東西の池を中心にした池泉廻遊式庭園も見ごたえがあります。小堀遠州の作と伝わり、東山の山々を借景とした美しい景色が広がり、国の史跡・名勝にも指定されています。
photo by flickr/Christian Kaden
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高台寺の春夏秋冬の風景
【春】高台寺の桜と言えば「方丈庭園の枝垂れ桜」。見頃の時期には、白砂に桜色が見頃に映え、夜には趣向を凝らしたライトアップが行われ、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
photo by flickr/Norio NAKAYAMA
【夏】毎年、秀吉の命日8月18日にかけて行われる燈明会(とうみょうえ)。参道には約900張の提灯が灯され、夜間の特別拝観も行われています。
【秋】紅葉の名所として名高い高台寺。美しい庭園とともに赤く色づく紅葉は見事で、夜にはライトアップが行われ、幻想的な世界に包まれます。
photo by flickr/Norio NAKAYAMA
【冬】冬の高台寺。方丈前庭の波心庭も雪化粧を始めます。
名称 | 高台寺(こうだいじ) |
住所 | 京都府京都市東山区下河原町526 |
HP | 高台寺 |