岩手県北東部、三陸復興国立公園の北部に位置する久慈市。「北限の海女」や「琥珀の産出地」として知られ、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台としても大きな注目を集めた街。そこで今回は、久慈市の人気観光スポットや季節のイベント、絶品のご当地グルメなどをご案内しながら、岩手県久慈市の魅力をご紹介します。
久慈の人気観光スポット10選
1. 小袖海女センター
「あまちゃん」でも有名になった「北限の海女」。海女の漁村として栄えた小袖地区には「かつぎ」と呼ばれる海女の漁法が伝えられています。小袖海女センターでは、この「北限の海女」に関する資料や道具、直売販売を行っています。7月から9月にかけて「北限の海女」の素潜りの実演を見学できます。
名称 | 小袖海女センター |
住所 | 岩手県久慈市宇部町24-110-2 |
電話 | 0194-54-2261 |
営業時間 | (海女センター)9時~17時/(素潜り実演)11時~、13時~/7月~9月(土日祝日) |
料金 | (素潜り実演見学料)1人:500円 |
アクセス | 久慈駅より車で約20分/九戸ICより車で約70分 |
HP | 北限の海女 |
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2. 久慈琥珀博物館
久慈は日本最大の琥珀の産地で、約8700年前の地層から琥珀を産出しています。久慈琥珀博物館では、琥珀の歴史資料や琥珀の原石などが展示され、虫入りの貴重な琥珀も見ることができます。琥珀の採掘体験や手作りアクセサリー体験、琥珀を使った実験などの体験型展示も行われています。
photo by 岩手県観光協会
名称 | 久慈琥珀博物館 |
住所 | 岩手県久慈市小久慈町19-156-133 |
電話 | 0194-59-3831 |
営業時間 | 9時~17時(閉館は16時30分) |
料金 | 一般:500円、小・中学生:200円 |
定休日 | 12月31日~1月1日、2月末日 |
アクセス | 久慈駅より車で約15分/九戸ICより車で約60分 |
HP | 久慈琥珀博物館 |
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3. もぐらんぴあ水族館
久慈国家石油備蓄基地のトンネルを使った日本唯一の地下水族館で、1994年に開館。しかし、東日本大震災で全壊し、「まちなか水族館」として久慈駅前に移転していましたが、2016年4月に元の場所で営業を再開しました。震災を生き延びたアオウミガメの「かめ吉」や、「さかなクン」にまつわる展示コーナー、魚にエサやりができるふれあい水槽など、家族で楽しめる水族館です。
名称 | もぐらんぴあ水族館 |
住所 | 岩手県久慈市侍浜町字麦生1-43-7 |
電話 | 0194-75-3551 |
営業時間 | (4月~10月)9時~18時/(11月~3月)10時~16時 |
料金 | 一般:700円、高校・大学生:500円、小・中学生:300円 |
定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日) |
HP | もぐらんぴあ水族館 |
アクセス | 久慈駅より車で約15分 |
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4. つりがね洞
小袖海岸の景勝地である「つりがね洞」。大きな奇岩には、大きなほら穴があり、かつて天井部分から釣鐘の形をした岩(明治29年の大津波で破壊)がぶら下がっていたことからこの名で呼ばれています。毎年6月の夏至の時期には、つりがね洞の穴を通して水平線から上る朝日を望め、辺りは神秘的な雰囲気に包まれます。
photo by 岩手県観光協会
名称 | つりがね洞 |
住所 | 岩手県久慈市宇部町小袖 |
アクセス | 久慈駅より車で約10分 |
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5. 平庭高原
photo by 岩手県観光協会
標高800mの平庭岳の中腹に位置し、久慈市と葛巻町との市境に広がる高原です。1年を通じて大自然を満喫でき、春にはカタクリなどの湿原植物、初夏には日本最大規模と言われる30万本の白樺林とレンゲツツジの群生、秋には山一面の紅葉、冬にはスキーが楽しめます。
名称 | 平庭高原 |
住所 | 岩手県久慈市山形町平庭高原 |
見頃 | (レンゲツツジ)6月上旬~6月中旬/(紅葉の見頃)10月中旬~11月上旬 |
アクセス | 九戸ICより車で約40分 |
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6. 道の駅くじ やませ土風館
「道の駅くじ やませ土風館」は、久慈市の観光と特産品に関する情報発信基地。館内にある地場食材レストラン「山海里」は、地元食材にこだわり、久慈の海産物や野菜、山菜などを使ったメニューが豊富な地場食材レストランです。いわて短角和牛ステーキ、ハンバーグ、琥珀丼などがおススメです。
photo by 岩手県観光協会
名称 | 道の駅くじ やませ土風館 |
住所 | 岩手県久慈市中町2丁目5-6 |
電話 | 0194-66-9200 |
営業時間 | (風の館・土の館)9時~19時 ※10月~3月まで土の館は18時まで/(レストラン)11時~19時 |
アクセス | 久慈駅より徒歩約8分 |
HP | 道の駅くじ やませ土風館 |
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7. 久慈渓流
photo by 岩手県観光協会
鏡岩や屏風岩などに代表される変化に富んだ渓流の美しさを見せる景勝地です。紅葉の名所としても知られ、渓流沿いのモミジやブナ、コナラ、トチ、カエデなどの織りなす色彩と清流のコントラストは大変美しいです。
photo by 岩手県観光協会
名称 | 久慈渓流 |
住所 | 岩手県久慈市大川目町 |
アクセス | 九戸ICより車で約30分 |
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8. 内間木洞
総延長6,000mを超える国内有数の鍾乳洞。一般公開は7月と2月の2日間だけですが、「千畳敷」と呼ばれる大空間や「内間木富士」と呼ばれる鍾乳石の巨大な山などを見ることができます。冬季には逆さのツララのような、地面から氷が生える「氷筍」という珍しい現象が見られます。
名称 | 内間木洞(うちまぎどう) |
住所 | 岩手県久慈市山形町小国 |
電話 | 0194-52-2700(久慈市教育委員会文化課) |
時間 | 一般公開は、7月第2日曜日の「内間木洞まつり」と2月第2日曜日の「内間木洞氷筍観察会」 |
料金 | 無料 |
アクセス | 久慈駅から車で約60分 |
地図 | Googleマップ |
9. 諏訪神社
源義経ゆかりの諏訪神社。義経討伐の命を受けた畠山重忠が、義経の姿に哀れみを感じ、矢をわざと外したと伝えられています。畠山重忠は矢が義経に当らなかったことを感謝して、その矢をご神体として祠を建てたことが諏訪神社の始まりであると伝えられています。
名称 | 諏訪神社 |
住所 | 岩手県久慈市長内町35-98-3 |
アクセス | 久慈駅より車で約5分/九戸ICより車で約50分 |
地図 | Googleマップ |
10. あまちゃんハウス ※2020年6月に閉館
NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で実際に使用された小道具や衣装、ロケ風景の写真などが展示されています。ドラマ中の北三陸市観光協会に置かれていた北三陸市の巨大ジオラマや再現された北三陸駅のセットは必見です。 ※2020年6月に閉館。展示物は、久慈市情報交流センターYOMUNOSUに一部移設されています。
名称 | あまちゃんハウス |
住所 | 岩手県久慈市中央3-28 |
地図 | Googleマップ |
久慈のご当地グルメや名産もどうぞ
11. 山形村短角牛
photo by 岩手県観光協会
久慈市山形町で飼育されている「山形村短角牛」。ミネラル豊富な牧草をエサとし、広大な牧場でストレスなく育てるため、サシが少なく、しっかりとした赤身肉が特徴のブランド牛です。肉本来の旨味を味わえる話題の牛肉です。
12. ウニ弁当
photo by 岩手県観光協会
三陸鉄道久慈駅「リアス亭」で販売されるウニ弁当。「あまちゃん」に登場した弁当のモデルとなったことで人気に火がつき、しかも、1日20個限定の販売なので、幻の駅弁とも言われています。
13. まめぶ汁
photo by 岩手県観光協会
くるみ・黒砂糖を入れて包んだ親指大の小麦団子を、野菜などとともに煮込んだ久慈市山形町に伝わる「まめぶ汁」。「あまちゃん」に登場して一気に全国区となった、しょっぱいけど甘い、という不思議な味がくせになる郷土料理です。
14. 久慈琥珀
photo by 岩手県観光協会
琥珀は松などの樹脂が化石化してできた宝石で、久慈では、古来より採取が行われており、現在も日本最大の琥珀の産地として知られています。久慈の琥珀は約8500年前と世界的に見ても古く、その色の多彩さも大きな特徴です。古代より財運を引き寄せると信じられ、また「太陽の石」と言われている琥珀は太陽の力が宿るパワーストーンです。
久慈の伝統の祭りや季節のイベント7選
15. 久慈秋まつり
約600年の歴史をもつ、大神宮・秋葉神社・巽山神社の三社合同で行われる祭で、岩手県北では最大規模のお祭りです。町組ごとに豪華絢爛な山車や神輿が華やかさを競い合い、初日の「お通り」と最終日の「お還り」には久慈市内の目抜き通りを練り歩きます。中日には郷土芸能パレードも行われ、県外からも多くの見物客で賑わいます。
名称 | 久慈秋まつり |
日程 | 毎年9月第3金・土・日曜日(前夜祭:第3木曜日) |
会場 | 岩手県久慈市 荒町から本町の目抜き通り |
16. 久慈の市日
photo by 岩手県観光協会
360年以上の歴史をもつ路上市で、毎月3と8の付く日に開催されています。地元の野菜、果物、山菜のほか、魚介類や雑貨など、久慈地域の産物が並びます。
名称 | 久慈の市日 |
日程 | 毎月3と8のつく日 |
会場 | 岩手県久慈市中町 |
17. 平庭高原つつじまつり
日本最大規模といわれる30万本の白樺林とレンゲツツジが群生する平庭高原。6月になると、真紅のレンゲツツジが高原全体を包みこみます。高原をめぐる遊歩道から見るツツジの大群落は格別です。
名称 | 平庭高原つつじまつり |
日程 | 毎年6月上旬~6月中旬 |
会場 | 岩手県久慈市山形町 |
18. 久慈みなと・さかなまつり
神輿を乗せた漁船を先頭に大漁旗を掲げた約40隻の漁船が海へ繰り出す海上パレード、餅まき、マグロ解体ショーなど多彩なイベントが開催されます。会場では三陸海岸で獲れた新鮮な魚介類や海産物に加えて、久慈の特産物も販売されます。
名称 | 久慈みなと・さかなまつり |
日程 | 毎年7月下旬 |
会場 | 岩手県久慈市 久慈港周辺 |
19. 平庭闘牛大会
久慈市平庭高原で毎年行われる東北で唯一の闘牛大会。この地方は古くから闘牛の素牛である日本短角牛の産地で、荷物を運ぶ役牛の先頭を決めるため、牛の突合せをしたことが始まりと言われています。6月のつつじ場所、8月のしらかば場所、10月のもみじ場所の年3回開催されます。
名称 | 平庭闘牛大会 |
日程 | 毎年6月、8月、10月の3回 |
会場 | 岩手県久慈市山形町 平庭闘牛場 |
HP | いわて平庭高原闘牛会 |
20. 久慈納涼花火大会・久慈流灯祭
photo by 岩手県観光協会
お盆の伝統行事「久慈流灯祭」のフィナーレを飾る花火大会です。久慈河川敷に精霊送りの灯ろうが幾つも並べられた後、スターマインや4号玉など約2000発の花火が壮大に打ち上げられます。
名称 | 久慈納涼花火大会・久慈流灯祭 |
日程 | 毎年8月中旬 |
会場 | 岩手県久慈市栄町 久慈川上の橋上流河川敷 |
最後に
あまちゃんで有名になった「小袖海女センター」や営業を再開した「もぐらんぴあ」、そして、「内間木洞」も、時期を合わせて訪れてみたいスポットです。山形村短角牛やウニ弁当も味わってみたいですね。久慈市へ観光に出かける際には是非参考にしてみてください。