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京都で行きたい桜の名所をご紹介する第2弾です。京都が最も華やぐ桜の季節。咲き誇る桜は、歴史あるお寺や神社、風情ある街並みに一層の情緒を与えてくれます。この春は、京都で桜を愛でる旅はいかがでしょうか?
1. 上賀茂神社
正式名は賀茂別雷神社といわれ、本殿・権殿は国宝指定、41棟が重要文化財、世界文化遺産にも登録されている京都有数の古社です。春になると境内全体が桜で飾られ、「斎王桜」や「御所桜」など、一の鳥居から本殿にかけて見どころが多数あり、多くの花見客で賑わいを見せます。
名称 | 上賀茂神社(かみがもじんじゃ) |
見頃 | 例年4月上旬~4月下旬 |
住所 | 京都府京都市北区上賀茂本山339 |
時間 | (楼門内)8時~16時(土日は16時30分まで) |
料金 | 拝観無料 |
2. 京都御苑
京都御所を囲む広大な敷地内には約1000本の桜があり、シダレザクラ、ヤマザクラ、サトザクラ、ヤエベニシダレなどを楽しむことができます。近衛邸跡にあるシダレザクラ「糸桜」や後水尾天皇がその美しさから御車を返したという「御車返しの桜」などの名木も多く、満開の時期には多くの花見客で賑わいを見せます。
名称 | 京都御苑(きょうとぎょえん) |
見頃 | 例年3月下旬~4月中旬 |
住所 | 京都府京都市上京区京都御苑3 |
時間 | 散策自由 |
料金 | 拝観無料 |
3. 平安神宮
平安遷都1100年を記念して明治28年に創建された朱色が美しい神社。桜の名所としても知られ、春になると有名な八重紅枝垂れやソメイヨシノなど300本の桜が咲き乱れます。夜にライトアップされる桜と朱色の建物のコントラストは見事です。
名称 | 平安神宮(へいあんじんぐう) |
見頃 | 例年3月下旬~4月中旬 |
住所 | 京都府京都市左京区岡崎西天王町 |
時間 | (参拝時間)6時~18時 / (神苑拝観受付時間)8時30分~17時30分 |
料金 | (神苑拝観料)大人:600円、子供:300円 |
4. 哲学の道
若王子橋付近から銀閣寺近くまでの約2kmの散策路で、「日本の道100選」にも選ばれています。春には400本を超えるソメイヨシノが作り出す桜のトンネルは大変美しいです。哲学の道沿いの熊野若王子神社や大豊神社などでもきれいな桜を愛でることができます。
名称 | 哲学の道(てつがくのみち) |
見頃 | 例年3月下旬~4月上旬 |
住所 | 京都府京都市左京区若王子町 |
5. 三千院
天台宗の三門跡寺院の1つである三千院では京都市内の他の名所よりも一週間ほど遅れて桜の見ごろを迎えます。庭園にはシダレザクラ、ソメイヨシノ、ヤマザクラなど約300本の桜が植えられ、特に三千院御殿門前や奥の院のシダレザクラが見事です。
名称 | 三千院(さんぜんいん) |
見頃 | 例年4月上旬~4月中旬 |
住所 | 京都府京都市左京区大原来迎院町540 |
時間 | 8時30分~17時30分(最終受付:17時) |
料金 | 大人:700円、中・高学生:400円、小学生:150円 |
6. 真如堂
永観2年(984年)戒算上人の開山。本堂や山門、三重塔の周辺にヤマザクラ、ソメイヨシノ、タテカワザクラ、シダレザクラなど約70本が見事に咲き誇ります。三重塔の傍にある大シダレザクラや門前にある徳川家光の乳母・春日局お手植えのエドヒガン「縦皮桜」は必見です。
名称 | 真如堂(しんにょどう) |
見頃 | 例年3月下旬~4月上旬 |
住所 | 京都府京都市左京区浄土寺真如町82 |
時間 | 9時~16時(最終受付:15時45分) |
料金 | 大人:500円、高校生:300円、中学生:200円 |
7. 金戒光明寺
浄土宗の大本山の1つで法然上人ゆかりのお寺です。幕末には京都守護職である会津藩本陣が置かれた場所しても知られています。春になると広大な境内全体が桜に彩られ、高麗門から山門へ続く桜並木や御影堂へ続く参道の桜などを楽しむことができます。
名称 | 金戒光明寺(こんかいこうみょうじ) |
見頃 | 例年3月下旬~4月上旬 |
住所 | 京都府京都市左京区黒谷121 |
時間 | 9時~16時 |
料金 | 拝観無料 |
8. 鞍馬寺
源義経(牛若丸)や与謝野晶子ゆかりの寺として知られ、国宝の毘沙門天三尊像をはじめ貴重な宝物を多く所蔵しています。鞍馬山に咲く桜は雲珠桜(うずざくら)と呼ばれ、花景色が馬の鞍飾り「雲珠」に似ていることに由来します。春になると本殿や仁王門前の桜、多宝塔両脇のシダレザクラなど多くの桜が咲き誇り、多くの花見客で賑わいを見せます。
名称 | 鞍馬寺(くらまでら) |
見頃 | 例年4月上旬~4月下旬 |
住所 | 京都府京都市左京区鞍馬本町1074 |
時間 | 9時~16時30分 |
料金 | 高校生以上:200円 |
9. 円山公園
京都市内最古の公園で、「祇園の夜桜」で知られる大きなシダレザクラが有名です。夜桜の名所としても人気のスポットで、ライトアップされた「祇園の夜桜」を求めて園内は多くの花見客で賑わいます。
名称 | 円山公園(まるやまこうえん) |
見頃 | 例年3月中旬~4月中旬 |
住所 | 京都府京都市東山区円山町他 |
時間 | 散策自由 |
10. 高台寺
北政所ねねが秀吉の没後に建立した寺で「ねねの寺」として知られています。丈前庭にある大きなシダレザクラは見事で白砂に桜色が良く映えます。開花時期には趣向を凝らしたライトアップが毎年行われ、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
名称 | 高台寺(こうだいじ) |
見頃 | 例年3月下旬~4月中旬 |
住所 | 京都府京都市東山区下河原町526 |
時間 | 9時~17時30分(最終受付:17時) |
料金 | 大人:600円、中・高校生:250円 |
11. 祇園新橋・白川
祇園新橋は石畳に格子戸のお茶屋が並ぶ風情ある街並みで、伝統的建造物群保存地区に指定されています。春になると白川沿いの遊歩道には、シダレザクラやソメイヨシノが咲き誇り、京情緒あふれる祇園の街並みに春の彩りを添えます。毎年3月下旬~4月上旬にはライトアップも行われ、夜桜を眺めながら散策を楽しむことができます。
名称 | 祇園新橋・白川(ぎおんしんばし・しらかわ) |
見頃 | 例年3月下旬~4月上旬 |
住所 | 京都府京都市東山区末吉町大和大路四条上ル |
12. 六孫王神社
清和天皇の第六皇子貞純親王の子であり、天皇の孫であることから「六孫王」と呼ばれた源経基をご祭神とする神社です。春は境内全体に桜が賑やかに咲き競い、本殿までの参道にはソメイヨシノやシダレザクラなどの桜のトンネルが訪れる人を迎えてくれます。黄緑色の花をつける珍しい八重桜「御衣黄桜(ぎょいこう)」を見ることもできます。
名称 | 六孫王神社(ろくそんのうじんじゃ) |
見頃 | 例年3月下旬~4月下旬 |
住所 | 京都府京都市南区壬生通八条角 |
時間 | 境内自由 |
料金 | 拝観無料 |
13. 嵐山 渡月橋
四季を通じて花々が楽しめる京都を代表する景勝地で、春になると渡月橋一体はヤマザクラ、ソメイヨシノなど約1500本の桜で覆われます。満開時には渡月橋越しに見渡す山々も桜色に染まり大変見事です。夜にはライトアップも行なわれ、夜桜の名所としても知られています。
名称 | 嵐山 渡月橋(あらしやま とげつきょう) |
見頃 | 例年3月中旬~4月上旬 |
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨中之島町 |
14. 天龍寺
京都五山筆頭の禅宗寺院で、境内には日本で初めて国の史跡・特別名勝に指定された曹源池庭園などがあり、世界文化遺産にも登録されています。春になるとヤマザクラ、 シダレザクラ、ソメイヨシノ、ヤエザクラが咲き誇ります。特に後醍醐天皇をお祀している多宝殿前のシダレザクラは大変見事です。
名称 | 天龍寺(てんりゅうじ) |
見頃 | 例年3月下旬~4月中旬 |
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 |
時間 | 8時30分~17時30分 |
料金 | (庭園参拝料)大人:500円、小・中学生:300円 (諸堂参拝は100円追加) |
15. 常寂光寺
小倉山の中腹に位置する古刹で常寂光土の風情があることからその名が付けられたと言われています。桜の名所としても知られ、コケに覆われた境内の緑とヤマザクラのコントラストが大変見事です。静かな山寺で喧騒から離れてゆっくりと桜を愛でることができるスポットです。
名称 | 常寂光寺(じょうじゃっこうじ) |
見頃 | 例年4月上旬~4月中旬 |
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3 |
時間 | 9時~17時(最終受付:16時30分) |
料金 | 大人:400円、子供:200円 |
16. 二尊院
承和年間(834~48年)に嵯峨天皇が慈覚大師を開祖に建立し、本堂に釈迦如来と阿弥陀如来の二尊を祀ることから二尊院と呼ばれています。春になると総門から続く表参道は美しい桜並木が現れ、見事なシダレザクラが本堂を彩ります。境内にある二尊院普賢象桜は1つの花に約130枚の花弁があるここだけでしか見られない珍しい桜で、一見の価値があります。
名称 | 二尊院(にそんいん) |
見頃 | 例年3月下旬~4月上旬 |
住所 | 京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27 |
時間 | 9時~16時30分 |
料金 | 大人:500円 |
17. 妙心寺 退蔵院
応永11年(1404年)創建、国宝の「瓢鮎図」で知られる古刹です。桜の名所として知られ、名庭「余香苑」にあるシダレザクラが白砂に枝垂れる姿が見事です。満開の時期にはライトアップも行われ、夜空に浮かび上がる幻想的な姿も楽しむことができます。
名称 | 妙心寺 退蔵院(みょうしんじ たいぞういん) |
見頃 | 例年4月上旬~4月中旬 |
住所 | 京都府京都市右京区花園妙心寺町35 |
時間 | 9時~17時 |
料金 | 大人:500円、小・中学生:300円 / (18時~21時)大人(中学生以上) 800円 |
18. 墨染寺
豊臣秀吉により再興された歴史あるお寺です。数は少ないが10本程の桜が密度濃く、見事に咲き誇る様子から「桜寺」と称されています。平安時代に藤原基経の死を悼み、上野峯雄が「深草の野辺の桜の心あれば 今年ばかりは墨染に咲け」と歌を詠み、薄墨色になったと言われる「墨染桜」が有名です。
名称 | 墨染寺(ぼくせんじ) |
見頃 | 例年4月上旬~4月中旬 |
住所 | 京都府京都市伏見区墨染町741 |
時間 | 7時~19時 |
料金 | 拝観無料 |
19. 毘沙門堂
天台宗の門跡寺院であり、本尊に京都七福神の1つである毘沙門天を祀ることから「毘沙門堂」と呼ばれています。春には宸殿前に枝を広げる樹齢150年を超えるシダレザクラが見事に咲き誇ります。
名称 | 毘沙門堂(びしゃもんどう) |
見頃 | 例年4月上旬~4月中旬 |
住所 | 京都府京都市山科区安朱稲荷山町18 |
時間 | 8時30分~17時(最終受付:16時30分) |
料金 | 大人:500円、高校生:400円、小・中学生:300円 |
20. 山科疏水
琵琶湖から京都へ流れる琵琶湖疎水の一部で両岸にはソメイヨシノやヤマザクラ植えられ、春になると見事な桜並木を作り上げます。桜開花の時期には菜の花も見頃を迎え、桜色と黄色の美しい花の競演を眺めながら散策を楽しむことができます。
名称 | 山科疏水(やましなそすい) |
見頃 | 例年4月上旬~4月中旬 |
住所 | 京都府京都市山科区御陵 |
21. 善峯寺
長元2年(1029年)原算上人により創建され、その後、応仁の乱で焦土と化したが、徳川綱吉の生母・桂昌院により再建されました。境内では、桂昌院がこの寺を復興したときに植えたと伝わる、樹齢300年を誇るお手植えのシダレサクラを見ることができます。満開時には500本の桜が境内全体を桜色に染め上げます。
名称 | 善峯寺(よしみねでら) |
見頃 | 例年4月上旬~4月中旬 |
住所 | 京都府京都市西京区大原野小塩町1372 |
時間 | 8時~17時 |
料金 | 大人:500円、高校生:300円、小・中学生:200円 |
22. 宇治橋上流
宇治橋から上流までの両岸には約2000本の桜が立ち並び、お花見の人気スポットとなっています。毎年4月第1土・日曜日に宇治公園中の島で「宇治川さくらまつり」が開催され、多くの花見客で賑わいを見せます。
名称 | 宇治橋上流(うじばしじょうりゅう) |
見頃 | 例年3月下旬~4月上旬 |
住所 | 京都府宇治市宇治塔川 |
23. 和らぎの道
七谷川周辺には約1kmにわたって桜並木が続き、ソメイヨシノやシダレザクラなど約1500本が咲き揃います。日没後には開花の時期に合わせてライトアップが実施され、夜桜も楽しむことができます。
名称 | 和らぎの道(やわらぎのみち) |
見頃 | 例年3月下旬~4月中旬 |
住所 | 京都府亀岡市千歳町国分 |
24. 淀川河川公園背割堤地区
宇治川と木津川に挟まれた堤は約1.4kmの桜並木が続くお花見スポットです。芝生の広場や展望所があり、開花時期には多くの花見客で賑わいを見せます。
名称 | 淀川河川公園背割堤地区(よどがわかせんこうえんせわりていちく) |
見頃 | 例年4月上旬 |
住所 | 京都府八幡市八幡在応寺先 |
25. 地蔵禅院
玉津岡神社参道の脇にある小さな寺院で井手の里を一望できる高台にあります。境内には、京都府の天然記念物に指定されているシダレザクラ(幹周2.4m、樹高約10m)が咲き誇り、訪れる者を魅了します。この他にもヒガンザクラやヤエザクラなど30本の桜があり、満開の時期には白やピンクの色彩に包みこまれます。
名称 | 地蔵禅院(じぞうぜんいん) |
見頃 | 例年3月下旬~4月上旬 |
住所 | 京都府綴喜郡井手町井手東垣内16 |
時間 | 9時~17時 |
料金 | 拝観無料 ※桜の時期は管理費として志納を受付 |