三重の名物といえば、何を思い浮かべるでしょうか?万葉集に「御食つ国(みけつくに)」と詠まれた三重は、古くから食の宝庫として知られてきました。伊勢神宮ゆかりの郷土料理や、地元の素材を使ったご当地B級グルメ、三重県民にお馴染みのお菓子など、三重自慢の美味しい名物が盛りだくさん!今回は、三重県の名物ご当地グルメを13個、ご紹介します。
三重名物を食べる!伝統の郷土料理
1. 伊勢うどん
photo by 伊勢志摩観光コンベンション機構
「伊勢うどん」は、柔らかく茹でた太麺のうどんに、かつお節やいりこなどでとったダシ汁に、たまり醤油などを入れた少し甘めの濃厚つゆを絡めていただくうどん。江戸時代以前より、伊勢地方の農民が、うどんに地味噌のうわずみのたまり(醤油)をかけていたものにダシ汁を加え、食べやすくしたのが始まりと言われています。その後、お伊勢参りの参拝客に振舞う店が増えていき、伊勢名物として定着したんだそう。農林水産省が選定した「郷土料理百選」に、てこね寿司とともに紹介されている三重を代表する郷土料理です。
取扱店 | ちとせ(伊勢市)、山口屋(伊勢市)、伊勢うどんのまめや(伊勢市)ほか |
HP | 山口屋、伊勢うどんのまめや |
備考 | 伊勢うどん協議会 |
2. てこね寿司
photo by 伊勢志摩観光コンベンション機構
「てこね寿司」は、カツオやマグロなどの切り身を醤油ベースのタレに漬け込み、酢飯の上に並べたちらし寿司。お好みで、大葉や生姜、海苔などの薬味を散らしていただきます。志摩地方のカツオ漁師が、船上で釣ったカツオに醤油をかけ、手でこねて混ぜた漁師料理がルーツと言われています。栄養があり、手軽に作れることから、志摩地方の家庭に浸透していったんだとか。地域や家庭によって、漬けタレや薬味などはさまざま。現在でも、祝いの席やお客様へのもてなし料理として作られています。
取扱店 | 伊勢女衆の味 すし久(伊勢市)、手こね茶屋 おはらい町中央店(伊勢市)、七越茶屋(鳥羽市)ほか |
HP | 伊勢女衆の味 すし久、手こね茶屋 おはらい町中央店、七越茶屋 |
3. 松阪牛料理
photo by 伊勢志摩観光コンベンション機構
「松阪牛」は、その美しい霜降りとキメの細かい柔らかな肉質から、「肉の芸術品」とも称されています。日本三大和牛の1つに数えられるトップブランドの和牛です。本場・松坂市周辺には、老舗の松阪牛専門店から、比較的リーズナブルなお値段で楽しめるお店も。三重県を訪れたら、是非食べたい絶品グルメです!
取扱店 | 和田金(松坂市)、松阪まるよし(松坂市)、元祖肉の水炊き むかい(亀山市)ほか |
HP | 和田金、松阪まるよし、元祖肉の水炊き むかい |
4. 伊勢海老料理
photo by 伊勢志摩観光コンベンション機構
山の幸・海の幸が豊富な三重県。三重県グルメの中でも、特に人気なのが、伊勢海老を使った料理です!伊勢志摩は、古くから日本有数の伊勢海老の産地として知られてきました。志摩海域を流れる黒潮とプランクトンが豊富な伊勢湾の海水の影響で、身の締まった、旨味抜群の伊勢海老が獲れるんだそう。伊勢志摩地方では、お造りや蒸し、焼きはもちろん、フレンチやイタリアンにアレンジした本場ならではの伊勢海老料理が堪能できます。
取扱店 | 海鮮蒸し料理 華月(鳥羽市)、志摩観光ホテル レストラン(志摩市)、漁師料理の店 海老丸(伊勢市)ほか |
HP | 海鮮蒸し料理 華月、志摩観光ホテル レストラン、漁師料理の店 海老丸 |
5. さんま寿司
「さんま寿司」は、三重県の志摩半島から和歌山県の熊野灘一帯に伝わる郷土料理。塩漬にしたさんまを酢飯と合わせ、押し寿司に仕立てたもので、東紀州地域では、ハレの日には欠かせない料理です。熊野灘で獲れる脂肪の少ないさんまを使用しているため、さっぱりとした美味しさが楽しめます。紀北と紀南では、ご飯の炊き方・酢飯の味付けなど作り方が異なり、提供する店によってもそれぞれ味付けが違うんだそう。東紀州地域では、寿司屋や道の駅など、約20店舗でさんま寿司を提供しています。
取扱店 | おわせお魚いちば おとと(尾鷲市)、万両寿し(紀北町)、一冨士(紀北町)ほか |
HP | おわせお魚いちば おとと、万両寿し、一冨士 |
三重のソウルフード!三重名物のご当地グルメ
6. 四日市とんてき
「四日市とんてき」は、分厚い豚肉の1枚肉を、ニンニクを効かせたソースでソテーした四日市のB級グルメ。昔から、四日市市は、工業地帯として栄え、労働者が多かったことから生まれた、ボリューム満点の肉料理です。基本ルールは、厚切りの豚肉をソテーすること、黒っぽい色の濃厚ソース、にんにくが添えられていること、千切りキャベツを主に付け合わせにすることが条件となっています。戦後まもなく、中華料理店や肉料理専門店が提供をはじめ、現在では、洋食店や居酒屋など、さまざまなジャンルの飲食店で提供されています。
取扱店 | まつもとの来来憲(四日市市)、隆座(たかくら)(四日市市)、一楽(四日市市)ほか |
HP | まつもとの来来憲 |
備考 | 四日市とんてき協会 |
7. 亀山みそ焼きうどん
「亀山みそ焼きうどん」は、茹でうどんを豚肉や野菜とともに、赤みそベースの濃厚ダレで炒めたご当地うどん。三重県北部に位置する亀山市のご当地グルメです。自分で鉄板で焼くスタイルと、店内の厨房で焼いてもらうスタイルの2通りあります。味噌の芳ばしい香りとピリ辛な味わいが、食欲をそそる一品です。
取扱店 | 亀とん食堂(亀山市)、川森食堂(亀山市)、うえだ食堂(亀山市)ほか |
HP | 川森食堂、うえだ食堂 |
備考 | 亀山みそ焼きうどん本舗 |
8. 津ぎょうざ
「津ぎょうざ」は、直径15cmほどの大きな餃子皮を使った揚餃子。1985年頃に学校給食から生まれたご当地グルメで、津市民には、懐かしい味として、親しまれているソウルフードです。外側はパリパリ、中の具材はジューシーで、食べごたえ十分!令和元年に行われた「B-1グランプリin明石」で、津ぎょうざを広める市民団体「津ぎょうざ小学校」がゴールドグランプリを受賞。ますます注目を集める津市のB級グルメです。
取扱店 | ラーメンいたろう(津市)、金鍋(津市)、氷花餃子(津市)ほか |
HP | ラーメンいたろう、金鍋、氷花餃子 |
備考 | 津ぎょうざ小学校 |
9. 松阪鶏焼き肉
松坂市といえば、松阪牛を連想しますが、市民の間では、松阪牛よりもリーズナブルに食べられる鶏焼き肉が人気です!「松阪鶏焼き肉」は、甘辛い味噌ダレを鶏肉にからめ、網焼きにして食べる松坂市のご当地グルメ。もともと、松坂市郊外では、養鶏農家が多数あり、卵を産まなくなった鶏をさばいて、味噌ダレにつけて七輪で焼いて食べる習慣があったそう。昭和40年頃から専門店が登場し始め、現在では、市内の約20店舗で提供されています。
取扱店 | 前島食堂(松坂市)、若鶏焼肉とりいち本店(松坂市)、トリユウ(松坂市)ほか |
HP | 前島食堂、若鶏焼肉とりいち本店 |
10. とばーがー
photo by 鳥羽市観光課
「とばーがー」は、答志島のタコ、鳥羽産の白砂海老やアワビなど、鳥羽産の豊富な食材を使用したご当地バーガー。「とばーがー」の基本ルールは、パテ部分に地元食材を1品以上使用していること、注文を受けてから作ること、鳥羽市内で販売されていることの3つの条件があります。お店によって、バンズ・具材・ソースの味付けもさまざま。現在、約20種類ほどの「とばーがー」が認定されており、市内では、オリジナリティ溢れる創作バーガーが楽しめます。
取扱店 | 鳥羽国際ホテル カフェ&ラウンジ(鳥羽市)、はねやすめ(鳥羽市)、与吉屋(鳥羽市)ほか |
HP | 鳥羽国際ホテル カフェラウンジ、はねやすめ、与吉屋 |
11. 名張牛汁
「名張牛汁」は、伊賀牛と地元野菜がたっぷり入った醤油仕立てのお吸い物。まかない料理から生まれた名張市のご当地グルメです。伊賀牛は、生産数が少ないため、伊賀周辺以外には出回らない希少なブランド牛。「名張牛汁」は、この伊賀牛とネギを使った和風醤油ベースにすることと、具材は、なるべく地元産を使用することが基本ルール。現在、名張市街や忍者の修行の場として知られる赤目地域、甲賀市周辺の飲食店約20店舗で提供されています。
取扱店 | ドライブイン赤目(名張市)、賛急屋(名張市)、名阪上野忍者ドライブイン(伊賀市)ほか |
HP | ドライブイン赤目、賛急屋、名阪上野忍者ドライブイン |
備考 | 名張牛汁協会 |
三重県民にお馴染みの味!三重名物の郷土菓子・おやつ
12. 赤福 赤福餅
「赤福」は、宝永4年(1707年)に創業。伊勢名物「赤福餅」は、伊勢神宮の参拝土産として300年以上も親しまれている銘菓。赤福餅の独特な形は、伊勢神宮神域を流れる五十鈴川のせせらぎをかたどっており、餡につけた三筋の形は清流、白いお餅は、川底の小石を表現しています。
取扱店 | 赤福 本店(伊勢市) |
HP | 赤福 |
13. 蜂蜜まん本舗 蜂蜜まんじゅう
「蜂蜜まんじゅう」は、ハチミツ風味の生地の中に、自家製の餡を包み込んだ名物饅頭。発売から60年以上も愛されている津市民のソウルフードです。「蜂蜜まん本舗」の初代店主が、ハチミツの美味しさを知ってほしいとのことから考案したお饅頭で、1日平均3~4000個も売り上げる人気商品です。
取扱店 | 蜂蜜まん本舗(津市) |
HP | 蜂蜜まん本舗 |