奈良の名物といえば、何を思い浮かべるでしょうか?奈良には、古都・奈良ならではの郷土料理や、地元の素材を使ったご当地B級グルメ、奈良県民にお馴染みのお菓子など、奈良自慢の美味しい名物が盛りだくさん!今回は、奈良県の名物ご当地グルメを15個、ご紹介します。
奈良名物を食べる!伝統の郷土料理
1. 柿の葉寿司
photo by yamatoji.nara-kankou.or.jp
「柿の葉寿司」は、1口大の酢飯にサバや鮭の切り身をのせ、柿の葉で包んだお寿司。五條や吉野川流域など、海から遠く離れた奈良の山里では、海産物が大変貴重でした。古くから柿の名産地だったことから、柿の葉の抗菌作用を利用して、にぎり飯に塩サバをのせて柿の葉で包み、3日間ほど、寝かせ、発酵させて食べたのが始まりと言われています。江戸中期頃から作られるようになったんだそうで、祭りやハレの日のご馳走として受け継がれてきた奈良を代表する郷土料理です。
取扱店 | 柿の葉すし本舗たなか なら本店(奈良市)、柿の葉ずし総本家 平宗 奈良店(奈良市)、柿の葉すし ひょうたろう(吉野町)ほか |
HP | 柿の葉すし本舗たなか、柿の葉ずし総本家 平宗、柿の葉すし ひょうたろう |
2. 三輪そうめん
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「三輪そうめん」は、奈良県桜井市(三輪地方)で作られてきた手延べそうめん。日本の手延べそうめんの元祖と言われ、1200年以上もの歴史を誇ります。その昔、日本最古の神社・大神神社(おおみわ)の初代宮司の子孫の1人が、飢饉や疫病に苦しむ人々のために、小麦粉の栽培に適している三輪で保存食にもなるそうめん作りを始めたのが、三輪そうめんの起源と言われています。毎年2月5日には、その年の素麺相場を占う神事「卜定祭(ぼくじょうさい)」が大神神社で行われ、その伝統を今に伝えています。
取扱店 | 三輪山本 お食事処(桜井市)、池利三輪素麺茶屋 千寿亭(桜井市)、そうめん處 森正(桜井市)ほか |
HP | 池利三輪素麺茶屋 千寿亭、そうめん處 森正 |
3. 茶がゆ
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「茶がゆ」は、日本茶で炊いたおかゆのこと。ほうじ茶で炊くのが一般的です。西日本では、広く家庭料理として普及してきましたが、奈良での茶がゆの歴史は古く、聖武天皇の時代から日常的に食べられていたという記述が残っています。地域や家庭によって、お茶の種類や味わいはさまざま。優しく、ほっこり癒される味わいで、奈良名物の奈良漬けとも相性抜群です!
取扱店 | 茶亭 ゆうすい(奈良市)、和風レストラン三山(奈良市)、茶の里 映山紅(山添村)ほか |
HP | 茶亭 ゆうすい、和風レストラン三山、茶の里 映山紅 |
4. 大和牛(やまとうし)
奈良が誇るブランド和牛「大和牛(やまとうし)」。鎌倉時代には、「全国の銘牛10牛」の1つに選出されており、古くからその品質が評価されている黒毛和牛です。とろけるような味わいの霜降りと柔らかい肉質が特徴で、県内には、大和牛専門店や良心的な価格で大和牛を堪能できるお店が数多くあります。奈良を訪れたら、食べてみたい!必食グルメです!
取扱店 | 冨久傳(ふくでん)(奈良市)、肉匠 迎賓館 奈良店(奈良市)、やまと庵 本店(奈良市)ほか |
HP | 冨久傳、肉匠 迎賓館 奈良店、やまと庵 本店 |
5. 飛鳥鍋
「飛鳥鍋」は、牛乳入りの鶏ガラスープの中に、鶏肉や季節の野菜をふんだんに入れて煮込んだ鍋料理。飛鳥時代に、中国から来た僧侶が作った牛乳鍋がルーツだと言われており、約1300年ほど前から明日香・橿原(かしはら)地方に伝わる郷土料理です。鶏肉と野菜の旨味がまろやかなスープに溶け出し、クリーミーで上品な味わいが楽しめます。寒い冬にいただきたい、体の芯から温まる郷土料理です。
取扱店 | 農家酒場 どはってん(橿原市)、めんどや(明日香村)、江戸川ならまち店(奈良市)ほか |
HP | 農家酒場 どはってん、江戸川ならまち店 |
6. 奈良漬け
photo by facebook/morinaraduke
「奈良漬け」は、白うりやきゅうり、しょうがなどの野菜を塩漬けにし、酒粕に何度も漬け替えて飴色になるまで数年間熟成させたお漬物。日本における酒の発祥地・奈良では、約1300年ほど前から、酒粕に野菜を漬けて上流階級の貴族たちが食していた、と古い書物にも記述があるほど。その後、江戸時代はじめに、奈良の漢方医・糸屋宗仙が、白うりの奈良漬けを売り出したのが、現在の奈良漬けの原型となったと言われています。宮廷や徳川将軍家にも献上されてきた奈良を代表する名物です。
取扱店 | 森 奈良漬店(奈良市)、山崎屋 本店(奈良市)、今西本店(奈良市)ほか |
HP | 森奈良漬店、山崎屋、今西本店 |
7. 大和野菜料理
「大和野菜」とは、古都・奈良で作られてきた伝統野菜のこと。その地域の伝統や歴史、栽培方法を受け継いできた大和野菜は、現在、大和丸なすや大和まななど、約25種類ほどが認定されています。見た目・味・食感が独特で、食べると縁起の良い大和野菜も!ヘルシーで、栄養価も高いので、ますます注目を集める伝統野菜です。
取扱店 | 清流の里 粟(奈良市)、Le BENKEI(る べんけい)(大和郡山市)、大和野菜イタリアンNatura(奈良市)ほか |
HP | 清流の里 粟、Le BENKEI、大和野菜イタリアンNatura |
奈良のソウルフード!奈良名物のご当地グルメ
8. 天理ラーメン
「天理ラーメン」は、細めのちぢれ麺に、醤油風味の鶏ガラスープを合わせ、白菜やニラ、豚肉などの具材をたっぷりのせたスタミナ満点の一品です。天理市発祥のラーメンで、近隣県合わせて15店舗をかまえる「彩華ラーメン」が元祖のお店と言われています。ニンニクと唐辛子を効かせ、少しピリ辛な味付けがクセになると、県民から絶大な支持を受けるご当地ラーメンです。
取扱店 | 彩華ラーメン(天理市)、天理スタミナラーメン(天理市)、さかえ食堂(天理市)ほか |
HP | 彩華ラーメン、天理スタミナラーメン |
9. 奈良黒米カレー
「奈良黒米カレー」は、古代米「黒米」とシルクロード渡来のカレーを組み合わせた、奈良のご当地グルメ。古代米には、黒米のほか、赤米、緑米などの種類がありますが、黒米が一番栄養価が高いと言われています。プチプチ、もっちりとした黒米の食感とスパイスが効いたカレーが、相性抜群です!
取扱店 | レストランPAO ならまち店(奈良市)、そうめん処・喫茶 いにしえ茶屋(桜井市) |
HP | レストランPAO ならまち店、そうめん処・喫茶 いにしえ茶屋 |
10. 万葉おやき
「万葉おやき」は、小麦粉とそば粉をブレンドし、発酵させた生地の中に小豆餡や野菜餡などを入れて、油で揚げた明日香村のご当地グルメです。野菜餡は、季節の野菜をたっぷり使用し、素材の美味しさを味わってもらおうと、あえて薄味で仕上げています。油で揚げることで、芳ばしさともっちりとした食感を生んだ特製のおやきです。
取扱店 | ひもろぎ(明日香村) |
奈良県民にお馴染みの味!奈良名物の郷土菓子・おやつ
11. くずもち
奈良といえば、名産の吉野葛を使用したスイーツは外せません!吉野地方で獲れた吉野本葛は、通常葛根の10%しかとれない大変貴重なもの。奈良で人気の「くずもち」は、吉野本葛を100%使用し、銘水で仕上げた逸品!滑らかな舌触りと、ぷるんぷるんとした食感がたまりません!葛菓子の名店で、食べ比べをするのも楽しいですね!
取扱店 | よしのや(奈良市)、吉野葛 佐久良(奈良市)、天極堂 奈良本店(奈良市)ほか |
HP | よしのや、吉野葛 佐久良、吉野本葛 天極堂 |
12. 柿スイーツ
奈良の秋の味覚「柿」。正岡子規も俳句で、「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」と詠うなど、奈良県は、古くから柿の名産地として知られてきました。五条・吉野地域は、柿の一大産地であり、冬季には、各農家で吊るし柿が作られ、冬の風物詩となっています。奈良には、柿スイーツの専門店もあり、柿の美味しさを生かした柿スイーツが堪能できます。柿スイーツをお土産にするのもいいですね!
取扱店 | 奈良吉野いしい 三条通店(奈良市)、総本店柿寿賀(奈良市)ほか |
HP | 奈良吉野いしい、総本店柿寿賀 |
13. レインボーラムネ
入手困難なことから、「幻のラムネ」とまで称される「レインボーラムネ」。ピンク・黄・白・青の4色のまぁるい形の可愛いラムネで、生駒市にあるイコマ製菓本舗が製造・販売しています。年2回行われる抽選販売の競争率は、なんと40倍!店頭販売はするものの、生産数に限りがあるため、地元でも入手困難なんだとか。イコマ製菓のほか、県内の一部にて、数量限定で取扱っているので、お店をチェックしてみるのもいいですね!
取扱店 | イコマ製菓(生駒市)、旬の駅ならやま(奈良市)、奈良町資料館(奈良市)ほか |
HP | イコマ製菓、旬の駅ならやま、奈良町資料館 |
14. 大和茶スイーツ
「大和茶」は、弘法大師が唐からお茶の種子を持ち帰り、806年に、弟子が仏隆寺(宇陀市)に植え、栽培を開始したのが始まりと言われています。奈良市東部地域や宇陀市・山添村などが主な産地で、標高200~500mの冷涼な地域で作られています。香り高く、渋みの中に旨味が楽しめる日本茶で、スイーツのお供にも最適!近年、大和茶を使用したスイーツも増えており、話題の奈良スイーツとして注目されています。
取扱店 | パティスリーカラク(奈良市)、寧楽菓子司 中西与三郎(奈良市)、GRANCHA(奈良市)ほか |
HP | パティスリーカラク、寧楽菓子司 中西与三郎、GRANCHA |
15. 鹿菓子・スイーツ
奈良といえば、奈良公園の鹿を連想する方が多いのではないでしょうか?春日大社の祭神タケミカヅチノミコトが、茨城県の鹿島神社から神鹿に乗って春日山へ降り立ったという神話から、鹿は、神の使いとして古くから保護されてきました。県内には、鹿をモチーフにしたお菓子や雑貨がたくさん販売され、お土産にも人気!鹿グッズを集めてみるのもいいですね!
取扱店 | 横田福栄堂(奈良市)、幸福スイーツ アルカイック(奈良市)、日本市 奈良三条店(奈良市) |
HP | 横田福栄堂、幸福スイーツ アルカイック、日本市 奈良三条店 |