沖縄の名物といえば、何を思い浮かべるでしょうか?沖縄には、南国ならではの郷土料理や異国情緒たっぷりのご当地B級グルメ、沖縄県民にお馴染みのお菓子など、沖縄自慢の美味しい名物が盛りだくさん!今回は、沖縄県の名物ご当地グルメを17個、ご紹介します。
沖縄名物を食べる!伝統の郷土料理
1. 沖縄そば
photo by OCVB
「沖縄そば」は、そば粉は一切使用せず、小麦粉・食塩・かん水を原料にした独特な麺が最大の特徴です。豚骨とかつおだしをベースとしたつゆを合わせ、豚の三枚肉や島ねぎ、かまぼこなどを具材にトッピングするのが一般的。沖縄そばの歴史は古く、今から500年ほど前に、中国から麺の製法が伝わったと言われています。当時は、原料の小麦粉が高価だったため、琉球王国の宮廷料理としてのみ食されていましたが、昭和初期頃から庶民の間にも広まっていったんだそう。沖縄そばの中でも、ソーキ(豚の骨付きあばら肉)をのせたソーキそばが最もポピュラーですが、地域によって麺の太さや具材のトッピングが異なり、各地に独自のそば文化が根づいています。
取扱店 | 首里そば(那覇市)、てんtoてん(那覇市)、すーまぬめぇ(那覇市)ほか |
HP | 首里そば、てんtoてん |
2. ゴーヤチャンプルー
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「ゴーヤチャンプルー」は、沖縄を代表する夏野菜「ゴーヤ」と島豆腐、豚肉などを炒めた料理です。「チャンプルー」は、沖縄の方言で「ごちゃまぜ」という意味。沖縄には、様々なチャンプルー料理がありますが、「ゴーヤチャンプルー」は、沖縄の家庭料理の定番です。豚肉の代わりにポークランチョンミートを使用することも。ゴーヤには、ビタミンCが豊富に含まれており、夏バテ予防などにも効果があると言われています。農林水産省が選定した「郷土料理百選」に、沖縄そば、いかすみ汁とともに紹介されている沖縄を代表する郷土料理です。
取扱店 | あやぐ食堂(那覇市)、まーちぬ家(那覇市)、うりずん(那覇市)ほか |
HP | うりずん |
3. ラフテー
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「ラフテー」は、皮付きの豚バラ肉ブロックを泡盛、砂糖、醤油で甘辛く煮付けた、いわゆる豚の角煮です。中国料理の「トンポーロー(東坡肉)」がベースとなった豚料理で、琉球王朝時代から親しまれてきた一品。泡盛でじっくり煮込み、ホロホロととろけるような柔らかさに仕上げる沖縄の定番グルメで、祝い事やお正月、お盆などの親戚が集まる際には欠かせない料理となっています。
取扱店 | 沖縄居酒屋 山将(那覇市)、地料理・旬菜 土香る(那覇市)、ぶらんちゅ(那覇市)ほか |
4. ジューシー
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「 ジューシー」とは、豚バラ肉とひじき、にんじんなどの野菜を入れ、醤油や酒、砂糖などで煮た豚肉の煮汁で炊き込んだ沖縄風炊き込みご飯のこと。「雑炊」の沖縄の方言が変化したものが名前の由来と言われています。祝い事や法事などの行事食として食されてきた家庭料理で、沖縄そばとともに提供されることが多いポピュラーなメニューです。
取扱店 | 琉球料理ふみや 南風原店(南風原町)、まーちぬ家(那覇市)、ゆうなんぎい(那覇市)ほか |
5. 足てびち
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「足てびち」は、豚足をブツ切りにして、大根や昆布などとともに柔らかく煮込んだ料理。豚足には、美肌効果を期待できるコラーゲンがたっぷり含まれているので、女性には嬉しい一品です。
取扱店 | 和泉食堂(沖縄市)、てびち屋本舗 松山店(那覇市)、南部そば(糸満市)ほか |
HP | てびち屋本舗、南部そば |
6. ゆし豆腐
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島豆腐、ゆし豆腐、ジーマーミ豆腐、豆腐ようなど、独特な豆腐文化をもつ沖縄。沖縄の豆腐作りは、中国との交易が始まった14世紀頃に遡ると言われています。「ゆし豆腐」とは、豆乳ににがりを加えてから型に入れず、固まる前のふわふわとした状態を保った豆腐のこと。沖縄では、カツオだしを加えて、塩や醤油で味を整えて食べるのが一般的。そのほか、醤油をかけてそのまま食べたり、沖縄そばに入れたりと、家庭によってアレンジもさまざま。栄養価が高く、食欲がない夏にも最適です。
取扱店 | 海洋食堂(豊見城市)、ゆしどうふそば専門店 わらいそば(豊見城市)、Beans(那覇市)ほか |
HP | ゆしどうふそば専門店 わらいそば |
7. アグー豚料理
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「アグー豚」は、豚肉には珍しい美しい霜降り肉で、旨味と甘みをもつとろけるような脂身が特徴の沖縄のブランド豚。今から600年ほど前に中国から沖縄に渡来し、飼育されてきた琉球島豚と西洋種を交配させた小型の黒豚です。県内では、しゃぶしゃぶや焼肉、とんかつなど、多彩なアグー豚料理が堪能できます。
取扱店 | まつもと(那覇市)、豚しゃぶ専門店 我那覇豚肉店(那覇市)、純血統金武アグーしゃぶしゃぶ金武 本店(那覇市)ほか |
HP | 我那覇豚肉店 |
8. イナムドゥチ
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「イナムドゥチ」は、沖縄の方言で「猪もどき」という名の汁物。その名の通り、イノシシの変わりに豚バラ肉で代用し、短冊切りにした椎茸・タケノコ・コンニャク・かまぼこなどの具材とともに、白味噌で仕立てた汁料理です。昔は、イノシシ肉が使われていたそうですが、次第に豚肉が使用されるようになったんだそう。沖縄では、祝いの席には欠かせない料理となっています。
取扱店 | 琉球料理ふみや 南風原店(那覇市)、ゆうなんぎい(那覇市)、富久屋(那覇市)ほか |
沖縄のソウルフード!沖縄名物のご当地グルメ
9. タコライス
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「タコライス」は、メキシコ料理の「タコス」を日本風にアレンジしたもので、ひき肉、チーズ、レタス、トマトをご飯の上にのせた、沖縄グルメの代表格。県内の給食にも登場するなど、沖縄の県民食としても広く親しまれています。昭和59年(1984年)に、金武町の米軍基地キャンプハンセン前にあった「パーラー千里」の創業者が、若い米兵向けに安くてボリュームのあるメニューを、と考案した料理。元祖の味を受け継ぐ「キングタコス」などの専門店やカフェ、居酒屋など、多くのお店がタコライスを提供しています。沖縄を訪れた際には、必ず食べたい名物グルメです!
取扱店 | キングタコス 金武本店(金武町)、タコライスカフェ きじむなぁ デポアイランド店(北谷町)、チャーリー多幸寿 本店(沖縄市)ほか |
HP | キングタコス、タコライスカフェ きじむなぁ |
10. ポークたまごおにぎり
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「ポークたまごおにぎり」は、ポークランチョンミートと卵焼きをご飯ではさみ、海苔で包み込んだ沖縄流おにぎり。もともと、ハワイで食べられていたスパムおにぎりが、移民を通して沖縄に伝わったと言われています。家庭料理として作られてきた沖縄のソウルフードで、専門店のほか、コンビニ、スーパーなど、至る所で販売されています。
取扱店 | ポークたまごおにぎり本店(那覇市) |
HP | ポークたまごおにぎり本店 |
11. ぬーやるバーガー
沖縄発のローカルハンバーガーショップ「Jef(ジェフ)」。沖縄県産の食材を積極的に使用し、注文を受けてから作るオーダーメイドシステムを採用し、沖縄ならではのメニューを提供しています。「ぬーやるバーガー」は、卵でとじた特製ゴーヤパテに、チーズ、ポークランチョンミートをバンズでサンドしたご当地バーガー。「ぬーやるばーが(何なんだ)」という沖縄方言が名前の由来となっています。ゴーヤの苦みと特製マヨネーズ、ポークランチョンミートが絶妙な味わいで、1度食べたら、また食べたくなる人気バーガーです。
取扱店 | ジェフサンライズ那覇店(那覇市) |
HP | jef(ジェフ) |
12. てんぷら
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沖縄の天ぷらは、グルクンやシイラなどの白身魚、ゴーヤやもずくといった沖縄特有の食材に衣をつけて揚げたもの。江戸前の天ぷらと違い、もっちりとした厚めの衣をつけ、ウスターソースにつけて食べるのが沖縄流です。沖縄では、身近なおやつとして知られ、昔ながらの商店街には、天ぷら専門店も数多くあります。
取扱店 | 大城てんぷら店(南城市)、中本鮮魚てんぷら店(南城市)、呉屋天ぷら屋(那覇市)ほか |
HP | 中本鮮魚てんぷら店 |
13. ステーキ
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米軍統治下時代に、アメリカの食文化の影響を強く受けてきた沖縄。戦後、米兵向けの飲食店としてステーキハウスが数多くオープンし、日本本土に比べて、輸入牛肉関税が低かったこともあり、県内でステーキ文化が浸透していったと言われています。現在では、食事や飲みの後にステーキを食べる「締めのステーキ」文化もあり、那覇市内は、老舗店やチェーン店などのステーキ店がひしめき合う「ステーキ激戦区」となっています。
取扱店 | ジャッキーステーキハウス(那覇市)、サムズアンカーイン宜野湾店(宜野湾市)、ステーキハウス88(はちはち)辻本店(那覇市)ほか |
HP | ジャッキーステーキハウス、サムズアンカーイン宜野湾店、ステーキハウス88(はちはち) |
沖縄県民にお馴染みの味!沖縄名物の郷土菓子・おやつ
14. サーターアンダギー
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「サーターアンダギー」は、小麦粉、卵、砂糖などを混ぜて生地を作り、油で揚げた球状の揚げ菓子。名前の由来は、首里の方言で、サーター「砂糖」、アンダ「油」、ギー「揚げ」で、「油で揚げたもの」という意味。家庭でも良く作られてきた沖縄の定番のおやつです。外側はサクっと、内側はふんわりとした食感で、その独特な形が、花が開いたように見えることから、結婚などの祝い菓子としても贈られる縁起の良いお菓子です。
取扱店 | 歩のサーターアンダギー(那覇市)、うなりざき(那覇市)、松原屋製菓(那覇市)ほか |
15. ちんすこう
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「ちんすこう」とは、小麦粉、砂糖、ラードを混ぜ合わせ、木型に入れて焼き上げた焼菓子。15世紀の琉球王朝時代に、中国菓子の製法が伝えられ、宮廷の菓子職人たちによって作られた琉球菓子の1つで、当時は、王族貴族だけしか食べることができなかった貴重なお菓子だったと言われています。ホロっとした軽い食感と優しい甘さが特徴で、現在では、沖縄を代表するお菓子としても人気!プレーンのほか、塩、黒糖、紅芋、パインなど、多彩なフレーバーとハート・星・六角形など、様々な形のちんすこうが販売されています。
取扱店 | 新垣ちんすこう本舗 牧志店(那覇市)、新垣カミ菓子店(那覇市)、琉球銘菓くがにやあ(那覇市)ほか |
HP | 新垣ちんすこう本舗、新垣カミ菓子店、琉球銘菓くがにやあ |
16. 沖縄ぜんざい
photo by OCVB
「沖縄ぜんざい」は、黒糖や砂糖で煮た金時豆と押し麦の上に、ふんわり削ったかき氷をたっぷりのせた沖縄の夏スイーツ。旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」に子供の健康を祈って作られていた「あまがし」と呼ばれる沖縄の伝統スイーツがルーツとなっています。もともと、漢方の食材でもある緑豆が使われていましたが、戦後、アメリカから入ってきた金時豆に代わり、上からかき氷をのせる今のスタイルになっていったんだそう。沖縄の暑い夏には欠かせない夏の定番スイーツです。
取扱店 | ぜんざいの富士家 泊本店(那覇市)、千日(那覇市)、鶴亀堂ぜんざい(読谷村)ほか |
HP | ぜんざいの富士家、鶴亀堂ぜんざい |
17. ポーポー
photo by OCVB
「ポーポー」とは、薄くのばした小麦粉生地に、アンダンスーと呼ばれる油味噌を包み、棒状に巻いた沖縄伝統のお菓子。沖縄では、旧暦の5月4日に、子供の健やかな成長を願ってポーポーを作り、ヒヌカン(火の神)や仏壇にお供えする習慣があるんだとか。現在も、昔ながらのおやつとして親しまれています。
取扱店 | ぽーぽーの店 ひととき(読谷村)、ぽーぽーと珈琲の店 はっち(読谷村)、松原屋製菓(那覇市)ほか |
HP | ぽーぽーの店 ひととき |