滋賀の名物といえば、何を思い浮かべるでしょうか?滋賀には、琵琶湖の湖魚を生かした郷土料理や、地元の素材を使ったご当地B級グルメ、滋賀県民にお馴染みのお菓子など、滋賀自慢の美味しい名物が盛りだくさん!今回は、滋賀県の名物ご当地グルメを13個、ご紹介します。
滋賀名物を食べる!伝統の郷土料理
1. ふなずし
photo by 滋賀県広報課
「ふなずし」は、卵巣以外の内臓を除いた塩漬けのフナを、米飯に漬けて発酵させた滋賀の伝統食。すしの原型になったと言われる「なれずし」の一種で、琵琶湖で獲れるニゴロブナを主に使用して作られます。ふなずしの歴史は古く、今から1200年以上前の文献にも登場し、近江国の名物として貢納されていたと記されています。独特な香りが特徴の琵琶湖で生まれた珍味です。
取扱店 | 湖里庵(高島市)、ちか定(大津市)、しづか楼(大津市)ほか |
HP | 湖里庵、ちか定、しづか楼 |
2. 鴨鍋
photo by びわこビジターズビューロー
冬になると、シベリアから琵琶湖に飛来するマガモ。この身の締まったマガモを使用し、野菜や豆腐などと煮込んだ伝統鍋が「鴨鍋」です。もともと、琵琶湖の魚用に仕掛けられた網にかかった鴨を鍋用に使っていましたが、現在は、冬季のみ鴨猟が許可されており、11月から3月まで鴨料理を堪能することができます。滋賀・湖北地方の冬の風物詩で、農林水産省が選定した「郷土料理百選」に、ふなずしとともに紹介されている滋賀を代表する郷土料理でもあります。
取扱店 | 千茂登(長浜市)、住茂登(すみもと)(長浜市)、しづか楼(大津市)ほか |
HP | 千茂登、住茂登、しづか楼 |
3. 焼鯖そうめん
photo by 滋賀県広報課
「焼鯖そうめん」は、焼いたサバを甘辛く煮込み、その煮汁でそうめんを茹でた郷土料理です。農家に嫁いだ娘を案じて、親が焼き鯖を送る「五月見舞い」という風習がある湖北地方・長浜で、おもてなし料理の定番として作られてきたもの。ご飯のおかずとして食べるのが一般的で、サバの旨味が染み込んだ甘辛い味付けがご飯と相性抜群です!
取扱店 | 翼果楼(よかろう)(長浜市)、夢の小路 良太郎(長浜市)、成駒家(長浜市)ほか |
HP | 翼果楼、成駒家 |
4. 近江牛
photo by 滋賀県広報課
滋賀の名物グルメの中でも外せないのが「近江牛」ですね!食肉禁止だった江戸時代に、唯一、彦根藩一帯のみ、食肉加工が許可されていたため、400年の歴史を持つ和牛です。キメの細かい肉質と美しいサシの入り方が特徴で、とろけるような味わいがたまらない滋賀が誇るブランド牛です。県内には、近江牛を専門に扱う老舗やリーズナブルな価格でいただけるお店まで、数多くあり、ステーキや焼き肉、すき焼きなど、様々な調理法で近江牛を堪能できます。
取扱店 | れすとらん松喜屋 本店(大津市)、毛利志満(もりしま) 近江八幡本店(近江八幡市)、近江牛レストラン ティファニー(近江八幡市)ほか |
HP | れすとらん松喜屋、毛利志満、近江牛レストラン ティファニー |
5. 伊吹そば
photo by 滋賀県広報課
日本のそば栽培の発祥地として伝わる伊吹地方。江戸時代には、その土地を納める彦根藩主はもちろん、徳川家にも献上されていました。「伊吹そば」は、伊吹山麓で古くから作られている在来種のそばを使用して作られるため、小粒で甘みがあり、香りが強いのが特徴です。辛味の強い「伊吹大根」を薬味にしていただくと、辛味がそばの旨味を引き出し、美味しくいただけるのだそう。今もなお、地域で受け継がれている伝統料理です。
取扱店 | 久次郎(米原市)、若いぶき(米原市)、献上伊吹そば つる亀庵(彦根市)ほか |
HP | いぶきファーム、若いぶき、献上伊吹そば つる亀庵 |
6. うなぎのじゅんじゅん
photo by 滋賀県広報課
「じゅんじゅん」とは、湖北地方の方言で、すき焼きのこと。湖北地方では、湖魚や肉などを季節の野菜と煮て、家族で鍋を囲んで食べる風習が古くからあったのだそう。具材を煮るときの音から、その名が付いたと言われています。「うなぎのじゅんじゅん」は、琵琶湖のうなぎをすき焼き風に煮込んだ鍋料理。冬の訪れを告げる湖北の郷土料理です。
取扱店 | 近江懐石 清元(大津市)、能登(長浜市)、ひさご寿し(近江八幡市)ほか |
HP | 近江懐石 清元、能登、ひさご寿し |
滋賀のソウルフード!滋賀名物のご当地グルメ
7. 近江ちゃんぽん
「近江ちゃんぽん」は、和風ベースのスープで、たっぷりの野菜や豚肉などの具材を煮込み、中華麺と合わせたご当地ちゃんぽん。考案したのは、昭和38年に滋賀県彦根市で創業した「麺類をかべ」。全国チェーン展開をする「ちゃんぽん亭総本家」の前身のお店で、その人気は、彦根市から滋賀県全域へと広がり、滋賀県民のソウルフードに。野菜たっぷりで、ヘルシーなことから、お子さんからご年配の方にまで幅広く愛されています。
取扱店 | ちゃんぽん亭総本家、めんや 三平(彦根市)、らーめん 本気(彦根市)ほか |
HP | ちゃんぽん亭総本家 |
備考 | 近江ちゃんぽん協会 |
8. のっぺいうどん
photo by 滋賀県広報課
「のっぺいうどん」は、湯葉や大きな椎茸などの具材に、ダシを効かせたあんかけの汁をかけた長浜名物のうどん。とろ~りとしたあんかけは、生姜を利かせ、あっさりとした味わい。とろみのおかげで、食べ終わるまで、温かいままいただけます。寒い冬の時期には、体の芯から温まる一品です。
取扱店 | のっぺいうどん 茂美志や(もみじや)(長浜市)、うどん・そば 吉野(長浜市)ほか |
HP | のっぺいうどん 茂美志や 、うどん・そば 吉野 |
9. スヤキ
「スヤキ」とは、ラードで炒めた中華麺に、もやしとネギを入れて、塩で軽く味付けした焼きそばのこと。中華麺をそのままシンプルに焼いたから、素焼き(スヤキ)なんだそう。甲賀市内にある「谷野食堂」が、「学生のために、安くて美味しいものを食べさせたい」という想いから作ったメニューです。卓上にある調味料で、自分好みの味に変えて食べます。リーズナブルな価格で食べられる、昔懐かしい味わいのB級グルメです。
取扱店 | 谷野食堂(谷野製麺所)(甲賀市) |
HP | 谷野食堂(谷野製麺所) |
10. びわ湖BASSバーガー
「びわ湖BASSバーガー」は、琵琶湖で獲れるブラックバスを使用したご当地バーガー。新鮮なブラックバスのフライに、グリーンリーフ、濃厚タルタルソースを合わせ、ハード系のバンズでサンドしたもの。パヴァリエ びわ湖大津で提供されている名物バーガーです。
取扱店 | パヴァリエびわ湖大津(高島市) |
HP | パヴァリエびわ湖大津 |
滋賀県民にお馴染みの味!滋賀名物の郷土菓子・おやつ
11. 走り井餅
photo by 滋賀県広報課
かつて、京の都への玄関口として栄えた交通の要所・大津追分。「走り井餅」は、逢坂山の麓で湧き出る走り井の名水と近江米で作られた餅で、餡を包み込んだ餅菓子です。江戸時代から、東海道の名物として知られ、旅人の疲れを癒してきました。両端がとがった独特な形は、ほとばしる水しぶきを表現したもの。刀鍛冶・宗近が走井の水で鍛えた名刀に似ていることから、「この餅を食べれば道中剣難を免れる」と言われ、旅人たちが縁起をかついで食べたと伝えられています。
取扱店 | 走り井餅本家(大津市) |
HP | 走り井餅本家 |
12. サラダパン
「サラダパン」とは、コッペパンに、刻んだたくあん漬けをマヨネーズと和えたものをサンドしたもの。長浜市にあるパン屋さん「つるやパン」が考案したもので、約70年間にわたって、長浜市民をはじめ、滋賀県民に広く愛されているご当地パンです。懐かしい味わいと、たくあん漬けの歯ごたえの良さがたまらない人気の一品です。
取扱店 | 県内のスーパー、コンビニほか |
備考 | つるやパン |
13. 丁稚羊羹(でっちようかん)
photo by 滋賀県広報課
「丁稚羊羹(でっちようかん)」は、こし餡と砂糖、小麦粉を練り合わせ、竹皮に包みこんで蒸し上げた羊羹。かつて、近江八幡から全国へ丁稚奉公へ出た子供たちが、帰省の際にお土産として持ち帰ったのが始まりと言われています。竹皮の香りが、羊羹に移り、風味豊かな味わいが楽しめる近江名物です。
取扱店 | 和た与(近江八幡市)、とも栄(高島市)、清寿家(近江八幡市)ほか |
HP | 和た与、とも栄、清寿家 |