静岡の名物といえば、何を思い浮かべるでしょうか?静岡には、駿河湾の豊富な海の幸を生かした郷土料理や、地元の素材を使ったご当地B級グルメ、静岡県民にお馴染みのお菓子など、静岡自慢の美味しい名物が盛りだくさん!今回は、静岡県の名物ご当地グルメを17個、ご紹介します。
静岡名物を食べる!伝統の郷土料理
1. うなぎの蒲焼き
photo by 浜松・浜名湖ツーリズムビューロー
天然のうなぎの稚魚が獲れる浜名湖周辺では、明治初期から、うなぎの養殖が盛んに行われてきました。浜松市や吉田町、三島市のうなぎ料理が有名で、浜松市では、背開きで白焼きにした後、蒸してタレを漬けながら焼き上げる関東風と、腹開きで蒸さずにそのままタレをつけて焼く関西風の2通りの蒲焼きが混在しています。浜名湖周辺には、創業100年を超える老舗や、秘伝のタレを継ぎ足し使うお店など、多くの名店があり、それぞれ自慢の味を競い合っています。
photo by 浜松・浜名湖ツーリズムビューロー
取扱店 | うなぎ藤田(浜松市)、うなぎ料理 あつみ(浜松市)、炭焼うなぎ加茂(浜松市)ほか |
HP | うなぎ藤田、うなぎ料理 あつみ |
2. 桜えびのかき揚げ
photo by ハローナビしずおか
「駿河湾の宝石」と称される桜えび。体長4cmほどの小型のエビで、日本では、唯一駿河湾でしか獲れない貴重なエビです。桜えび漁が盛んな静岡市清水区由比町では、桜えびを使った料理が名物となっています。「桜えびのかき揚げ」は、生の桜えびにネギなどを合わせて衣を作り、油でカラっと揚げたもの。保存技術が確立されるまでは、干した桜えびを使用していたのだとか。農林水産省が選定した「郷土料理百選」に、うなぎの蒲焼きとともに紹介されている静岡を代表する郷土料理です。
取扱店 | 浜のかき揚げや(静岡市)、桜えび茶屋(静岡市)、くらさわや(静岡市)ほか |
HP | 浜のかき揚げや、桜えび茶屋、くらさわや |
3. 寿司
photo by ハローナビしずおか
最深部は水深2500mにも及び、日本で最も深い湾と言われる「駿河湾」。1000種類以上の多種多様な海洋生物が生息する海洋生物の宝庫でもあります!駿河湾を取り囲む沼津港や清水港などでは、駿河湾名物の桜えびや生しらす、珍しい深海魚まで、様々な魚介類が水揚げされます。地元でしか食べられない新鮮な地魚を使ったお寿司は、絶品!一般のお寿司屋さんはもちろん、回転寿司のレベルも高く、リーズナブルな価格で鮮度の高いお寿司がいただけます。
取扱店 | 鮨庵さいとう 本店(沼津市)、沼津魚がし鮨、かもめ丸(沼津市)ほか |
HP | 鮨庵さいとう 本店、沼津魚がし鮨、かもめ丸 |
4. 金目鯛料理
photo by ハローナビしずおか
東伊豆の名物といえば、上品な味わいが人気の高級魚・金目鯛です!下田港は、金目鯛の水揚げ量日本一を誇り、下田で水揚げされる魚の8割が金目鯛と言われています。1年を通じて楽しめる白身魚ですが、旬の11月~3月頃は、脂がのり、最も美味しいと言われています。金目鯛は、刺身、煮付け、焼き、しゃぶしゃぶ、鍋など、どんな料理にも相性抜群!東伊豆では、金目鯛をさまざま料理で堪能することができます。
取扱店 | 網元料理 徳造丸 本店(東伊豆町)、きんめ処 なぶらとと(東伊豆町)、金目亭(下田市)ほか |
HP | 網元料理 徳造丸 本店、きんめ処 なぶらとと、金目亭 |
5. とろろ汁料理
「とろろ汁料理」は、自然薯をすりおろしたとろろを、麦飯にかけて食べるシンプルな料理。東海道五十三次の宿場町「丸子(まりこ)宿」の名物料理です。「丁子屋(ちょうじや)」は、慶長元年(1597年)に、お茶屋として丸子宿に創業。丁子屋の「とろろ汁」は、広重の東海道五十三次や十返舎一九の東海道中膝栗毛などにも登場しており、江戸時代から400年もの間、親しまれてきた一品です。
取扱店 | とろろ汁の丁子屋(静岡市)、待月楼(静岡市)、一松園(静岡市)ほか |
HP | とろろ汁の丁子屋、待月楼、一松園 |
静岡のソウルフード!静岡名物のご当地グルメ
6. 静岡おでん
静岡グルメの代表格といえば、「静岡おでん」ですね!お酒のお供はもちろん、夕飯のおかずや、おやつ代わりにと、1年を通じて食べられている、静岡市民のソウルフードです。牛すじで出汁をとり、濃口醤油で味付けをした真っ黒なおでん汁を、日々継ぎ足して煮込むのが特徴です。黒はんぺんや牛すじなどの具材は、1本1本串に刺し、だし粉や青のりなどをかけていただきます。大正時代、廃棄処分されていた牛すじや豚モツなどを煮込み、由比・焼津名産の練り物を入れて作るようになったのが、静岡おでんの起源だと言われています。戦後、青葉公園通りには約200軒ものおでん屋台が出店していたといい、現在は、青葉公園周辺のおでん横丁をはじめ、駄菓子屋や居酒屋で、提供されています。
取扱店 | 三河屋(静岡市)、おがわ(静岡市)、大やきいも(静岡市)ほか |
HP | 三河屋、おがわ |
備考 | 静岡おでんの会 |
7. 浜松餃子
photo by 浜松・浜名湖ツーリズムビューロー
餃子消費額で日本一に輝くなど、「餃子のまち」として知られる浜松市。「浜松餃子」は、豚肉・キャベツ・玉ねぎとシンプルな具材に、餃子を円盤型に並べて焼くのが特徴。中央に、茹でもやしをのせて提供されるのが一般的です。昔、屋台で多くの餃子を焼くため、フライパンの上に、円形に並べることで、1度に多くの餃子を焼けたことから、この独特な形の餃子が生まれたんだとか。駅前の屋台餃子から人気に火がついた浜松餃子でしたが、浜松市民のお持ち帰り文化もあってか、家庭で餃子を食べる文化が浸透していったと考えられています。浜松市民のソウルフード「浜松餃子」を食べ比べしてみるのも楽しいものですね!
取扱店 | 石松餃子(浜松市)、福みつ(浜松市)、濱松たんと(浜松市)ほか |
HP | 石松餃子、濱松たんと |
備考 | 浜松商工会議所商業観光課 |
8. 富士宮やきそば
「富士宮やきそば」は、もっちりとした特徴的な麺と、高原キャベツのシャキシャキ感、イワシの削り節の風味が、絶妙な美味しさを生む富士宮市のご当地グルメです。B級グルメの先駆け的存在として、B-1グランプリでも連覇を達成しています。基本ルールは、市内で製造される指定の富士宮やきそばの蒸し麺を使用すること、炒め油にラードを使うこと、ラードを絞った後の肉かすを焼きそばに使うこと、イワシの削り粉をふりかけることなど、12のルールが厳格に規定されています。味付けや焼き方、トッピングなどは自由なため、各店それぞれ、自慢の味を提供しています。
取扱店 | 富士宮やきそば学会 アンテナショップ(富士宮市)、ゆぐち(富士宮市)、うるおいてい(富士宮市)ほか |
HP | 富士宮やきそば学会 アンテナショップ、うるおいてい |
備考 | 富士宮やきそば学会 |
9. たまごふわふわ
「たまごふわふわ」は、ふわっとした食感と卵の風味が楽しめる、江戸時代から続く名物料理。日本最古の卵料理と言われ、卵とダシ汁で作られます。もともと、将軍家のもてなし料理の一品として登場したこともあり、上級武士や豪商の間で食べられていたと言われています。その後、東海道五十三次の宿場町・袋井宿の朝食のお膳に出されていたことが、文献にも残されています。袋井市では、当時のレシピが再現され、市内の約10店舗の飲食店で「たまごふわふわ」が提供されています。
取扱店 | 袋井温泉 和の湯(袋井市)、お食事処 山田(袋井市)、遠州味処 とりや茶屋(袋井市)ほか |
HP | 袋井温泉 和の湯、お食事処 山田、遠州味処 とりや茶屋 |
10. みしまコロッケ
photo by ハローナビしずおか
「みしまコロッケ」とは、箱根西麓で収穫される馬鈴薯(メークイン)で作ったコロッケのこと。使用するジャガイモは、三島特産のメークインであることが基本ルールで、具材や形は自由にアレンジできます。三島産もち豚や静岡名産の桜海老入りのものや、ハート型やパンにサンドしたものなど、個性豊かな「みしまコロッケ」も。三島市を中心に、レストランなどの飲食店のほか、お肉屋さんやパン屋さんなどでもテイクアウトできるので、食べ比べをしてみるのも楽しいものですね!
取扱店 | Cafe&Bakary グルッペ(三島市)、ハートフルダイニング おんふらんす(三島市)、駒井精肉店 (三島市)ほか |
HP | Cafe&Bakary グルッペ、ハートフルダイニング おんふらんす |
11. つけナポリタン
「つけナポリタン」は、パスタとトマトソースをベースにしたスープが、つけ麵の形式で提供される富士市のご当地グルメ。もともと、有名つけ麺店「めん徳二代目つじ田」と吉原商店街の喫茶店「喫茶アドニス」の店主が開発した新名物です。スープは、トマトソースをベースに、鶏ガラ・コンソメ・ブイヨンなどのお店独自のWソースにすること、パスタとソースを別々に提供することが基本ルールで、具材などは、各店、自由にアレンジできます。富士市内では、吉原商店街を中心に、40店以上の飲食店で、それぞれ創意工夫を凝らした「つけナポリタン」が提供されています。
取扱店 | 喫茶アドニス(富士市)、 タビするカフェ Sofarii(富士市)、トラトリアキクチ(富士市)ほか |
HP | 喫茶アドニス、 タビするカフェ、トラトリアキクチ |
備考 | 富士つけナポリタン大志館 |
12. 藤枝朝ラー
photo by ハローナビしずおか
静岡県藤枝市では、朝にラーメンを食べる文化(朝ラー)があるのをご存知でしょうか?お茶の名産地・藤枝市では、古くからお茶の取引で早朝から仕事をする人が多く、早朝から人気のラーメン屋に並ぶようになったのが、朝ラーの起源になったのだとか。温かいラーメンと冷やしラーメンの2種類をセットで食べるのが一般的で、のど越しの良い麺と、魚介系の醤油ベースのスープが特徴です。現在、藤枝市を中心に、約20店のラーメン店で「朝ラー」を提供しています。
取扱店 | マルナカ(藤枝市)、虎徹(藤枝市)、森下そば店(藤枝市)ほか |
HP | マルナカ |
13. 清水もつカレー
「清水もつカレー」は、港町清水で親しまれているモツのカレー煮込みのこと。昭和25年(1950年)に、清水駅前の焼鳥屋「金の字本店」が、名古屋の土手煮込みをヒントに考案したメニューです。大腸のみのお店もあれば、他の部位や野菜などの具材を入れたりするお店も。カレーも甘口・辛口、洋風・和風風味など、お店によってもさまざま。居酒屋の定番メニューとなっている、港町清水ソウルフードです。
取扱店 | 金の字 本店(静岡市)、 炉ばた・居酒屋 福助(静岡市)、 味処 一代本店(静岡市)ほか |
HP | 金の字 本店、 炉ばた・居酒屋 福助 |
14. 波乗りバーガー
photo by city.omaezaki.shizuoka.jp
「波乗りバーガー」は、サーフィンのメッカ「御前崎」で生まれたご当地バーガーです。ハワイでは「マヒマヒ」の名称で親しまれている高級魚「シイラ」を使用。ワンコインで食べられるボリューム満点のバーガーとして、若者に大人気です!
取扱店 | がっこーにいこう!(御前崎市)、SIAN RESTAURANT&BAR SURIA(スーリア)(御前崎市)、KOPI POT(御前崎市)ほか |
HP | がっこーにいこう!、SIAN RESTAURANT&BAR SURIA(スーリア)、KOPI POT |
備考 | 御前崎市商工会 |
静岡県民にお馴染みの味!静岡名物の郷土菓子・おやつ
15. うなぎパイ
photo by facebook/shunkado1887
静岡土産の定番中の定番といえば、春華堂の「うなぎパイ」ですね!「うなぎパイ」は、うなぎエキスを生地に配合して、サクサクに焼き上げたパイ生地に、秘伝のガーリックが入ったタレを、うなぎの蒲焼き風に塗った一品。浜名湖名産のうなぎをモチーフに、「夜のお菓子」というユニークなキャッチフレーズのもと、発売から約60年もの間、親しまれているロングセラー商品です。
取扱店 | 春華堂 直営店舗、県内の土産店ほか |
HP | 春華堂 |
16. 安倍川餅(あべかわもち)
「安倍川餅(あべかわもち)」は、つきたてのお餅にきな粉をまぶし、その上から白砂糖をかけた、江戸時代から伝わる名物菓子。現在では、きな粉とこし餡包みのものが販売されています。当初、安倍川上流でとれる砂金ときな粉をかけて、「金粉餅(きんこもち)」として徳川家康公に献上したところ、家康公がたいそう気に入り、安倍川にちなんで「安倍川餅」と命名したとも伝えられています。十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも登場し、東海道を往来した旅人にも愛された東海道を代表する銘菓です。
取扱店 | やまだいち(静岡市)、石部屋(静岡市)、かごや(静岡市)ほか |
HP | やまだいち、石部屋 |
17. こっこ
「こっこ」は、ミルククリームを包み込んだ優しい味わいの蒸しケーキ。静岡土産の新定番のお菓子です。新鮮卵と南アルプス山系の伏流水など、原料にこだわり、ふんわり仕上げた一品。プレーンのほか、静岡特産のお茶やいちごを生地に使用したもの、季節限定のものもあり、お子様からご年配の方まで、幅広く愛されています。
取扱店 | こっこ庵、県内の土産店ほか |
HP | こっこ |