タウシュベツ川橋梁(タウシュベツがわきょうりょう)
北海道上士幌町の糠平湖(ぬかびらこ)に架かる「タウシュベツ川橋梁」。旧国鉄士幌線で使われていた長さ130メートル、コンクリート製の11連アーチの美しい橋で1937年に建設されました。
1955年の糠平ダムの建設に伴い、タウシュベツ川橋梁は糠平湖に沈むことになりました。士幌線は湖を避けるように新線が引かれ線路は撤去されましたが、橋梁自体は解体されずに湖の中に残されることとなり、現在までその姿をとどめています。
季節によって見え隠れする幻の橋
糠平湖の水位は、時期によって大きく変化する為、タウシュベツ川橋梁は季節によってその姿を変化させます。特に美しいのが水量が増える時期の風がない晴天の日。橋のアーチが湖面に映り、美しい「めがね橋」を見ることができます。
湖の水位が上がる6月ごろから水に沈み始め、10月ごろには完全に水没。12~1月ごろに凍結した湖面に再び姿を現すため、幻の橋とも呼ばれています。
ガイドツアーがおススメ
タウシュベツ川橋梁までの林道は一般には通行禁止となっています。国道沿いの展望台から見ることはできますが、約750m離れていて遠望という感じなので、じっくりと見学した方には橋の袂まで近寄れるガイドツアー(NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター)が断然おススメです。
実は、崩壊が危ぶまれているタウシュベツ川橋梁。建設から70年以上が経過し、長年にわたる水の浸食や水が凍ったり解けたりの繰り返しによって損傷が進行し、近い将来この橋は崩れてしまうといわれています。崩れる前にこの貴重な姿を見に訪れてみてはいかがでしょうか?
MEMO
名称 | タウシュベツ川橋梁(タウシュベツがわきょうりょう) |
住所 | 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷 |
HP1 | NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター |
HP2 | 北海道上士幌町 |